MeijiMono
坊ちゃん
で、関川夏央のがあまりにおもしろかったので、あらためて読もうと思って新潮文庫のを買った。解説が江藤淳。
あー、江藤淳は、側だと思ってたが、さすがに正統な文学評論家だ。なんとなく関川夏央を軽蔑してみたり。
そのココロは、漫画を読む人間が、新潮文庫でホンモノを読むことを想定していなかったんだろう、と考えたからだ。およそ坊ちゃんほど誤解されている小説は無い、この小説は、江戸風俗の挽歌である……という、同一の解釈が文章として述べられているからだ。
でも、山田風太郎の件もあるし、それほど、さもしいわけではなく、やはり、江藤流の解釈ではあるものの、自分の方法で何かを付け足したのだろう。実際、このシリーズは面白い。が少し苦しい気もする。
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