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日々の破片

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著作一覧

2003-08-04

_ Impl

DatagramSocketImplって抽象クラスだったのか。

とりあえず、送信用ソケットの無駄作成は解消。

_ 商工会議所

という場所には、われわれが考えが及ばない種類の人たちが働いているという話を聞く。言葉が違い、食べ物が違う。しかも自分が正しいと考えている。それじゃあ、どうしようもないね。

_ 時系列

時系列に沿ってないと理解できなくなる(多分、本質的な能力の欠如ではなく訓練されていないからだと思う)人がいるのは、確かだ。最初に意識したのは、題名は忘れたがバレリカプリスキが出てくる半分ポルノ半分文学みたいな映画を見たときだ。その映画そのものは、非常に明解なのだが、プログラムを買って(まあ、半分ポルノだし)読んでいたら、そこに書いてる評論家がそろいも揃って難解、難解と何回とも無く繰り返していた。最初はネタか、それともポルノをポルノと呼ぶのをためらうために高尚の証として難解と呼ぶのかとか考えたが、どうも、その後の他人の会話や別の評論とか見てもどうも難解らしいということがわかった。ポーランドの歴史を知らなければ多少は難解かも知れないが、歴史の難解さなんていうものはたかが知れている(民族紛争がからんでないし)ので、どうやら、監督の語り口が原因なようだと結論した。

現実に生きている人間は思考の中でしか時空を往来することはできないから、単純に時系列に沿ったもののほうが理解し易いということは推測できる。しかし、映画の語法として、回想が必要な局面は絶対的にある。ひとつのわかりやすい方法は、色を変えるという方法で、たとえば我が友イワンラプーシン(かな)では、現在がカラー、30年代を白黒で表現する。この方法だと切れ目は誰でもわかるだろう。アイリスを使って明らかに異なるシチュエーションへの移動を明示的に示す方法もある。

そういった視覚に訴える明示的な切れ目を取り払って、単にカットが異なるだけで時制を変化させると、不注意な鑑賞者は、突然、取り残されてしまい難解だと感じるのだろう。

折角の映画だから、本質的には邪道だと思うが、しかし、もっとも有効なのは登場人物に「今から30年ほど前のことだけど……」と言わせて、フェードアウト/フェードインして雪か何かを降らせて、カメラがひくと、そこは暖炉が燃える室内、子供たちがクリスマスツリーを囲んで……というような表現。こういうのが好きな人は、ソースにコメントを入れろと言いたがる。

_ 言葉

だれでもすきなものを世界のどこからでも持ってきて使えるのがグローバリゼーションだろうか

かって、収奪について真剣に考えて取り組んだ人が、とまどっているのか、怒っているのか。彼らが作った文化の上澄みを、彼らに何も与えることなく利用する、それを文化的収奪と呼ぶ。ハッカー文化とビジネス文化といったものに敷衍することも可能だろうけど、最初にあるのは、モネやゴーギャンやピカソだ。

フェルメールでもなく、ベラスケスでもなく、新たな表現、独創的な表現を求めていき、たとえば浮世絵を眺め、そこに描かれた対象ではなく、それを描いた文化でもなく、その技法を自分のものにする。そうやって印象派が独自の表現を手にし、画壇を中心に市場が動く。しかし、北斎は何も手にできない。それでも、北斎は、自分が書いたものでその時、報われていたのだ。ならばこれはコモンズとして考えて良いのだろうか?

文化人類学者が、どこかの部族の祭礼をビデオに収めて帰国する。その国の芸術家がそのビデオから技術を学び、新たな表現を獲得して自分の作品を作る。彼は成功するが、元の部族は何も得ることは無い。これは収奪か、それともコモンズか。コモンズとはそもそも収奪のきれいな呼び名ではないだろうか?

逆向きのダブルスタンダードがあるかも知れない。しかし、格差が格差として厳然としてある以上、それを埋めることを考える必要はないのだろうか?

農産物にはフェアトレードがある。フェアトレードのコーヒー豆も、買弁経由で商社から買うコーヒー豆も、同じコーヒー豆だから、だまされても同じことだと思ってフェアトレードのコーヒーを飲む。

しかし、先進国の見識の広い芸術家によって洗練された作品と、元の祭礼ではほとんどの場合、同じとは言いがたい。むしろ海を渡った浮世絵が特殊なのだともしかしたら民族的な感情によるのかも知れないが考える。

結論は出るはずも無く、しかし、それでも変わっていく。


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