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風があるから5メートルくらいは普通に揚がる。でもその後水平になってしばらく漂った挙句に落下する。糸の引き方が悪いのか風があるのは地面に近いとこだけである程度上は無風なのか、良くわからない。
に行きたいと言われたので親子ペア券を買う。前々回のがつまらなかったから前回は行かなかったのだが(というかハム太郎は苦痛だ)、今回はハム太郎が無いからまあ、いいか。って言うか、ポケモンもそうだが2本立てを1本にしつつあるのかな。
で、これまでの怪獣集合のようなトランプがオマケに付いてきたが、見事に知らないや。ミニラはさすがに知っているが、それ以外の子供が3種類くらい(成長したやつらしいが)出てるが、どれも初見。意外と見てないものだ。あるいは忘れてるのか。っていうか、なぜ轟天号が出てくるのか? 緯度ゼロ大作戦ってのはなんか足が溶ける沼のシーンは妙に覚えているが、海底軍艦は全然覚えてないや。でも妙にカッコ良いとは思ったのは覚えている。モグラタンクみたいなドリルがついてたが。で、図書館で押川春ロウ(字を忘れた)の原作を借りて読んだがすさまじくつまらなかったというかきれいさっぱり覚えていないな。でも、海野十三の本の裏表紙に出ていた地中の秘密基地の絵はわりと覚えていたり。江戸川乱歩の手にかかると大暗室だが、同じ地下の大宮殿でも海野十三のはかっこ良かったな。しかしこれまた見事に覚えていないのは不思議なものだ。第3の手で特許を出願する男の話は割と覚えているが。特許を取れて喜んで首を振ったら首を締めたり。でオチがゾーですってなんなんだろうか。
子供の頃に読んだきりの本なんて忘れてしまうのだろうか?
と言うと必ずしもそうではないようだ。
変なことだが、筒井康隆のSF入門だかは意外なまでに細部を覚えている。オールディーズの地球の長い午後とバラードの結晶世界の2作とか、ベスターの虎よ虎よとかについてとか。あと、ファーマーの名前もここで知ったのだろう。しかし既に図書館で借りた時点では古くなってしまっていたから、ベスターは分解された男が創元文庫にあるだけだったし(バラードも入手できたな、そう言えば)、他のは随分後になってから読んだようだ(地球の長い午後は記憶が鮮明だ)。分解された男ってしかし覚えてないなぁ。悪徳企業家が分解される話だってのは覚えているが。
最初に文庫本を読んだのが4年か5年の時にハーンの怪談奇談を買ったのが最初だから、その頃のことだろう。なぜか次に手に入れたのがにぎやかな未来だったというのも覚えている。これは何度も読んだから相当覚えている。時間を認識する尺度がどんどん短くなっていき(009の加速装置作動中みたいだ)最後にトラックにじわりじわりと轢かれるやつとか。なんかラジオのスイッチを入れるとボサノバが聞こえるというシーン(にぎわかな未来そのもかな?)が妙に印象的なのはボサノバという言葉のせいだな。腸が腸捻転の後遺症でクラインの壷化するってのを思い出した。数年間大便をしていないことに気付き医者へ行く。で医者がマッサージをすることで捩れを解消させる。とてつもないクソ話だが、良くこんな話を考えついたもんだと今頃になって感心したり。それから幻想の未来というのも買って読んだ。砂漠をひょろ長いのが2体放浪するシーンがあったかな。とてつもなく美しく寂しい小説だったと記憶するが今となっては読むかどうかは微妙だ。こないだ本を整理してたら出てきて値段を見ると160円とかだ。奥付を見ると本当に4年くらいの時に買ったようだ。
幻想の未来 (角川文庫 緑 305-1)(筒井 康隆) 今もあるのか。
追記:そうだ。この時、初めて作家というのが1つのタイプの作品だけを作るのでは無いと心底了解したのだった。にぎやかな未来と幻想の未来、名前は似ているがまったく異なる作品だったからだ。最初はにぎやかな未来のようなものを期待していて死ぬほどがっかりしたのだが(っていうか小遣いは幾らだったんだろう?)、その後には幻想の未来を何度も読み返したはずだからだ。
で、友人が北杜夫の船乗りクプクプを貸してくれて(新潮文庫だった)、そこで僕も北杜夫を読むことにしたが、たまたま手にしたのが『遙かな国遠い国』だが、主人公がちょっとうすのろで捕鯨船か何かでゲロを吐くと回虫が出てきたというような細部を覚えてるだけだな(で、この主人公はシベリアで恋人たちを見るのだが、中学くらいで再読したのかな? ちゃんと認識してるってのは、動くな死ね甦れを見ていて急に思い出したのだから間違いなさそうだ)。あとホープの銀紙を丸める趣味の人間が虫に襲われる話とか。小市民とのはじめての邂逅だ。あと2人のうち1人はパチンコだが、もう1人はどんなんだっけな。(追記:ここでも1人の作家が全く異なる作品を作り出すということを叩き込まれているな)
と記憶をたどると、中学の時読んだものは相当きちんと筋とかも追えるが、小学生のころ読んだものでそれっきりのはほとんど細部を覚えているというのがせきのやまのようだ。と思ったが水滸伝とかは相当覚えているなぁ。さすがに108人全員は言えないが金毛犬の段景ジュウが108人目で1人目が宋江とか(追記:108人目は犬じゃなくてノミだったような気がしてきた。だとすると犬は107人目かな)。
そう言えば、最初に見た怪獣映画っておそらくガッパだと思うが会議が多くて退屈だったような記憶がある(というか何も覚えていない)。あれは大人用だったのかな(しかも松竹だったと思うし)。そこでガメラが出てくるんだろうか(こっちは大映だ)。ガメラ対ギロンは割と良く覚えている。三角形のモジュールを逆に嵌めて連絡通路の制御を逆転させるとか。
みたいな高級なものから流れが生まれたんじゃなくてゴジラトランプだからこんなもんだな。それにつけても馬の首風雲録って掘り出して来るまではきれいさっぱり忘れていたが、すごく影響を受けたはずだ(感動したのは覚えているからだが)。ちなみに280円、11歳だ。今の子供にとってのハリーポッターみたいなもんなんじゃなかろうか? がさっぱり思い出せない。
ジェズイットを見習え |
筒井康隆編「SF教室」(ポプラ社刊)は,私も11歳の頃に読んで,筒井康隆の熱いSF論にヤラレました。あの本の海外SF担当はたしか伊藤典夫で,「地球の長い午後」や「結晶世界」の解説にもヤラレた。後遺症が治るまで20年ぐらいかかりました。
確かに、ヤラレたかも。全然解説は覚えてないのにも関わらず、オールディーズ(逆に地球の長い午後を読んだときはおもしろかったけどちょっと拍子抜けした)やバラードの名前は強く印象に残ってる。というかバラードは未だに好きだし。<br>#でもこのころはディックやディッシュはそんなに推奨されてなかったのかな?