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最初、飛蚊症になったのかと思ったが――今をさかのぼること何年前だ?――実際にいるんだが、なんだか良くわからない。で、見つければ殺すんだが、どっからともなくまたいる。
こないだ、本屋に行ったら、この本が山積みになっていて、「おー、この虫だよ、いるいる」と手に取ってみた。すると、いろいろおっかないことが書いてある。とは言え、幼虫がうじゃんうじゃんというのには幸いにしてお目にかかってはいない(というか風呂場では見かけないし)ので、どっから出てきてるのかは依然として謎のまま(近所からかな? ――煙草吸うから窓を開けるし、その時、網戸とサッシの隙間から入ってくるのかも)だが。
消える虫もいれば増える虫もいるのだが、こいつを食べにアブラコウモリとかが適度に繁殖してくれれば楽しい街となるんだが。街灯の下でコウモリが数匹(数羽か?)翔んでるというのは絵になる光景だが。
なんてことを考えるのは、(実際に上野でアブラコウモリについてのレクチャーを受けたことを別として)この本をこないだ読んだからだな。子供の観察日記なのだが(どうも親父が相当手を入れてるようだが)飼育対象が良くわからない動物だし、個人的にコウモリが好きだからとかいろいろ理由はあるが、ちゃんと読める。むしろ親父の独り言のような部分がうるさくて、子供の記述部分のほうがおもしろい(本が上下に分かれて上が子供、下が親父)。
という構成だと、中学生くらいのころに読んだ横田順彌かんべむさしのデビュー作みたいだが、(確か途中で分岐して上下で別の話が進むような)むしろ、
とかを思い出したり。上は文章、下は箇条書き。時期的にはなんとなくクリスタルの方法論(データとメタデータ、感情と勘定、人間の行動と商品特性とかいろいろ。僕は面白いと思った)を適用してみようと試みて破綻したようなつまらない本だったな。文章の部分も箇条書きの部分もへなちょこだったが、1985年なのか。128ビットCPUを持ち出してホラがどうしたとか書いていたが、少なくてもその記述を記憶している人間が生きている間には128ビットCPU程度は出てきそうだが、内容は世をすねた大学生がパスワードをクラックしてどっかの会社を強請るというような内容だったような。
しかし、破綻はしていたが、この方法論はうまくやれば十分に有意な方法だなとも思う。
上はビジネス小説、下は技術解説として、悪魔のパスワードのままで良いから内容を精査してもう一度やりなおせば、今こそ役に立つ本になるんじゃないかいな?
って言うか、上はビジネス小説、下は技術解説として、デスマ本とかレガシーマイグレーション本とかビジネスプロセスリエンジニアリング本とか動かないコンピュータとか、いろいろありだろう。
しかし、作者は2人組で可能としても編集者が大衆小説と技術論の両方を捌く能力が求められるという点が難しいかも。
ジェズイットを見習え |
「途中で分岐して上下で別の話が進む」のは、かんべむさし氏のデビュー作「決戦・日本シリーズ」ですね。
ぴんぽん。そうです、ありがとうございます。。全然、間違って覚えてますね。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4774117420/ は、上下段ではありませんでしたが小説?!?!?と解説でした。デキについては...
確かに読む気にはなれないかも(無責任だな)。
うちの周りでは夕方になるとコウモリが飛んでます。がしかし、依然虫は多いなぁ。
なんとなく羨ましい(とは言え、飼育できるわけでもないのだけど、野良猫みたいなもので居ないとちと寂しい)。