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これは皇室典範だけど、なんで、漢字+カタカナという表記があって、かつ、今はなくなったんだろう?
印刷上の問題ではなさそうなのは漢字を使っているからだが、それなら平仮名と混ぜれば良い気がするんだけど。
それなのにカタカナを使うメリットは、当時は平仮名が一般的ではなかったんだろうか(なわけがない。江戸時代の絵草子とか平仮名だし)、それとも片仮名には何か特別な意味があったんだろうか。もちろん慣れと教育の問題だから明治の頃は漢字片仮名混じりが読みやすかったという可能性もゼロではないだろうけど(でも相当怪しい。夏目漱石とか小説だって漢字平仮名混じりなわけだし)。
今は、片仮名の役回りは外来語の表記と特殊なキョウチョウくらいなもんなわけだが。
追記:そう言えば明治時代の教科書って最初が「ハト マメ マス」とカタカナで始まってたような覚えがあるな。
ジェズイットを見習え |
やっぱりカッコよかった(と思われていた)んですかねぇ。
カッコ良いかで法令の記法は決めないと思う(希望だけど)から、何か合理的な理由があるとは思うんだけど。たとえば達筆で書いても判読できるとか。でもツとシ、ソとンみたいに紛らわしいのもあるからそれも違いそう。平仮名より片仮名のほうがシンプルなのが旧字体の漢字(異様に黒い)とマッチするとかかな、と思ったり、教科書の最初が片仮名なら、文盲率をすみやかに0にするにはシンプルな文字として片仮名を最初に覚えさせて次に漢字という教育をしたのかな、とか。なんかまじめに明治時代の教育方針とかについて調べればわかりそうだけど、そこまでする気にもならないわけで。
片仮名の方が直線が多く質の悪い紙でも書きやすく憶えやすいので、昔はまず片仮名から教えていた、とどこかで聴いたこともあります。<br>あと片仮名は元々漢文のお経を書き下すために使われ始めたという説もあるそうです。なので片仮名は正式な文書に使用し、平仮名は見た目の美観の要素が強いとか。<br>http://www.geocities.jp/shingyo_o/chishiki-09.htm
おお、これはおもしろい。読んでみます。どうもありがとうございます。
こんにちは。高島俊夫「漢字と日本人」によると、「かな」というのはあくまで「仮名」であって本式でない文字であり、男は漢字で文章を書くべきものあった。カタカナは漢字(真字/本字)に付属する、いわば子分であってひらがなより地位が高い、ということだそうです。<br><br>つまり、漢字カタカナ混じりの文はある意味では全部漢字の文のようなもので、文に権威がつくのを書き手が期待しているのではないでしょうか。キリスト教でも本式言語はあくまでラテン語、というのと同じだと思います。
なるほど。どうもありがとうございます。<br>rucilaさんの「片仮名は元々漢文のお経を書き下すため」、joeさんの(高島俊夫さんからの)「カタカナは漢字(真字/本字)に付属する、いわば子分」というので筋が通りそうです。<br>すると外来語を片仮名で書くのも、それが(漢字を本当は使いたい)正式な名称(だが漢字が使えない)の記法ということなのかな。