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秋山智俊著 毎日コミュニケーションズ
(追記:修正しました。ご指摘感謝)
献本をいただきました(ASRを使われているからです)。とりあえず2章まで読んで、後はぱらぱら眺めた状態での紹介を。
Ruby入門書としても使えるように書かれているので、最初の2章は駆け足Ruby入門です。ASRのインストールからはじまって、irb、メソッド呼び出し、ブロック、制御構造、ハッシュ、クラスの作成と進みます。文章は読みやすく、うまくまとまっていていい感じです(ここまでで全体の1/5)。
3章以降、徐々に人工無脳プログラミングに入っていきます。
GUIにはVisualuRuby計画(仮称)を利用。形態素解析には茶筅を利用。
「はじめに」で触れられていますが、対象が人工無脳プログラミングなので、実装に必要となる文字列処理、ファイルアクセス、正規表現、などプログラミングの基本となる技術が網羅的に、しかしそれぞれについて要点を絞って書かれています。最後の章ではSOAPを使ってGoogleとインタラクションしています。
印象として対象は中学から大学2年くらいまでかな。自分で先を調べる力があればまったくプログラムの経験がなくても試していくうちに使えるようになるかも知れません。逆にRubyを既に知っていると最初の2章は読み飛ばしても良いかも知れません(僕は、書き方というか説明の仕方に学ぶべき点があったのでちゃんと読みましたが)。全体として、文章量は少なめで例が多く、読み手が自分で先に進むために必要となる手がかりはきちんと抑えてあるという感じです。
優れた書き手である著者の秋山さんがお亡くなりになったのは非常に残念です。慎んでご冥福をお祈りいたします。
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秋山智俊さんみたい。あと、無能→無脳。