著作一覧 |
ネットの上で読んだんだと思うんだけどグーグルさんに問い合わせてもわからないらしい。するってーと本で読んだのか? それとも重要なキーワードを間違えてるかどっちかだ。
というわけで、思い出しながら採録。
政治家と牧師と技術者が木曜の午後にゴルフをしに行った。この時間は確実に空いているため、邪魔が入らずにのびのびとプレイできるからだ。
3人は仲良くプレイを始めたが、困ったことに今日に限って先客が居た。しかも前の集団は異様にのろい。しかも猛烈にヘタクソだ。それでも最初のうちは待ちながら談笑もしていたが、そのうちだんだんイラついてきた。前の集団がこちらのほうを見ているときに手を振って追い抜いていいか、とやってみせたりもした。しかし彼等は知らん振りしてやっぱりのろのろやっているではないか。
政治家が言った。きっと連中はアカに違いない。だからサボタージュが身に染み込んでるんだ。ああいう連中はさっさとキューバに送り返すべきだな。
神父が言った。神よ、彼等に業病と永遠の地獄の業火の責め苦を与えたまえ。
技術者が言った。キャディさん、彼等に僕らを先に行かせるように交渉してきてくれないか?
キャディは前のグループのところへ駈けて行き、何か話し込み、そして戻ってきた。
キャディは言った。ジェントルメン、ついてないね。彼等は地元のライオンズクラブ主宰の『盲人にゴルフを』の会の盲人たちでさぁ。
技術者が口を挟んだ。だからヘタなのか。
政治家と牧師は彼を睨みつけて、キャディに先を続けさせた。
キャディは続けた。彼等は後ろに他の客が居るとは気付かなかった、誠に申し訳ないと言っていた。
その途端に技術者が手を打った。なるほど、そりゃそうだろう。
政治家と牧師は彼を睨みつけて、キャディに先を続けさせた。
キャディは続けた。どうぞ、先へ行ってくださいとのことでさ。
牧師は顔をまっかにして言った。神よ、お許しください。私はこれから毎木曜日に彼等のために祈ることにいたします。
政治家は半泣きしながら、しかしきっぱりと言った。いや、誠に無礼なことをした。確かに木曜日の午後に我々がプレイしようというのが間違いだ。これから木曜の午後は彼らのために解放するよう、市議会に働きかけよう。先ほどひどいことを言ったせめてのおわびだ。
技術者が言った。木曜の午後を彼等に明渡しても無駄だ。それより僕は夜中のゴルフ場を彼らのために解放開放することを提案する。そうすれば我々は木曜の午後を楽しく過ごせるし、彼等も心置きなくプレイに専念できるというものだ。
ジェズイットを見習え |
「エンジニアを理解しよう -- その8」→http://hp.vector.co.jp/authors/VA000092/jokes/ みたいですがダイジェスト版かな
お、どうもありがとうございます。確かにそのページです。しかし、記憶とは随分違いますね。
私の知っているのも牧師、医師、エンジニア版です。"priest doctor engineer golf" でぐぐるとたくさん出てきます。
うーん、火事で失明という点が記憶から落ちた時点で政治的な話(ライオンズクラブの会員=票田)にして辻褄を合わせちゃったのかも。
arton版の方が面白い。<br><br>こういう記憶の再構成って、案外しょっちゅう行われていて、それが創造力の源泉なのかもしれませんね。