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現在と書いてイマと読むのイマ。
SEshop.com Link Program (SLP)サービス提供終了についてというのを見たけど、勝負がついてしまったということなのか、それともたまたまSEshopの独自の判断なのか、どうなんだろう。
ふつうのLinuxプログラミング Linuxの仕組みから学べるgccプログラミングの王道(青木 峰郎)
と言っても書いてる人がふつうじゃないからね。
だって、技術書にプレミアが付いちゃったりするわけだし。
何がふつうなんだ?
そうか、書いてる人がふつうじゃないからふつうじゃないプログラミングの本だと想像されると困るからふつうと言う必要があるのだな。
そうじゃないと、プラットフォーム別Linuxのインラインアセンブラの書き方とかがアルファを中心に出てるんじゃないかとか、シグナルの処理について延々と書いてたりするんじゃなかろうかとか、コンパイルしてテストが通ったらCVSへコミットしてメールで通知してっていうようなrubyのスクリプトの書き方が載ってたりするんじゃなかろうかとか、いきなりopen("/dev/mem", O_RDWR)とか始めるんじゃなかろうかとか、いろいろ想像されてしまうかも知れないからだ。
追記:ふむ。意識的にこのページを読んでる人ならともかく、たまたま「ふつうのLinuxプログラミング」で検索して来た人間がもし読んだら、誤解することはなはだしいかも知れないから、まともなことも書いておくか。
この入門書の「ふつう」は僕が読んだ限りじゃ、「common sense」のcommonのことだ。青木さんの本は、「独習する前」もそうだが、リテラシーを踏まえた上でのすっ飛び方だかったりするわけで、この本においても、Linuxプログラミングについての「ふつう」なあり方ということを主眼にしていると見た。だからおそらく青木さんから見て、「ふつう、それくらいは知ってるよね」の「ふつう」についての解説が主となる。で、それが吹っ飛んでると問題なわけだが(ふつうプログラミングといったらmodula-2だよね、というC入門とかなかったっけ?)、青木さんはその意味では信用できるふつうの感覚の持ち主だ。微妙かな。ちょっとold typeかも知れないかな。でも、考えてみればnew typeって以心伝心が強力な人なわけであまりソフトウェア開発には向かなさそうな気がするんだけど。
というわけで、この本は、ふつうLinuxはこうなっていて、Cでプログラミングするってのはふつうはこういうことで、これこれする場合にふつうはこうするというような1冊でプログラミング入門とUnixリテラシとその他の開発上の常識みたいなものが学べる本ということだ……というか、ふつうじゃないのが多いっていう反語でもあるんだろうな。
追記:本人が語る「ふつう」とは。
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