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日々の破片

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2006-01-23

_ マリンスキーリング

神々のたそがれに行った。L2の2列目、それなりに良い場所だった。

#チケットのトラブルを前のほうで展開していたり。名前が刻印されているので爺さんが勝ったり。

全体的に、なんというか、古くさい演出に見える。衣装はおもしろいのだが、ワグナーの孫(ヴィンラントだったか)が、お金がなくて苦肉の策として採用した能方式というか、でっかなオブジェと照明だけで雰囲気を出すという舞台演出。

ハイホーのハーゲンはアルベリヒに引導を渡さない。やっぱりそれがスタンダードなんだろう。このアルベリヒはグラスホッパー物語の主役のような服を着ている。縁の下のコオロギならぬニーベルング族か。

弦はきれいだと思ったが、第3幕のはじめの部分の管はなんか心許ない感じ。人数が少ないのが逆に良いのか弦はきれいなのに、どうも全体としては揃わないように思えた。葬送行進曲とかちょっと辛い。ライン下りは良かったが。(もしかしたら一幕の最初、ノルンが出て来るところが一番良かったかも)

歌はまあ、こんなものかという感じ。ハーゲンは良かった。陰気なハーゲンがジョークを飛ばしたの合唱とかおもしろかったし(しかしすべてがそのまんまなストレートな演出ではある)。グートルーネも好きだ。ブリュンヒルデはちょっとずり上げてるような。ヴァルトラウテは時々聞こえないのだが。

グラーネは居るつもり。薪と火はあるつもり。ワルハラは燃え落ちたつもり。つもり演出なので人間でまかなえる個所は人間でまかなう。ノルンの綱とか、ラインのさざ波とか。(別にそれは後で考えれば爪に火を灯すような演出と言えるけど、見てるときは別に気にはならない)


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