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うーん、子供は楽しんだみたいだが。
ストーリーとしては大したドラマがないものを映画にするために、星になった少年みたくエキセントリックなお母さんを出してきて、母をなくした年ごろの娘と父親を出してきて、ちょっと愚鈍な子供を出してきて、せっかくのごちそうに蜂蜜をぶちまけてしまったようなほとんどテレビドラマ。ほとんどの部分が映画じゃない。
自然はきれいで、きつねはかわいいんだから、淡々とやりゃ良いように思える。どうして物語にこだわるんだろうか? 物語が欲しけりゃ本を読むほうがよっぽど効率が良いんだから、映画で余分なことをする必要がまったく理解できない。
でもまあ途中で子供が写真を撮る意味を見つけて撮りまくるところあたりはもしかしたら映画になったかも知れない。
子供が良くわからない論理でスケートボードの修行をするところもそれほど悪くはない。
しかし花をむしるんじゃなくて花のあるところに連れて行けばよいのに(おそらく映画としては花をふりかけたり集中させて色味をつけたいとかの構図的な理由からなんだろうけど、せっかく季節を無視して(海風にあたって暖かいというような理由があるんだろうか)咲き乱れている花を取り散らかしたりすると見ていて気分が悪くなる。総じて子供が愚鈍過ぎる(成長物語だからスケートボードの修行と写真の意味がわかるところあたりからずいぶんとましな表現に変わるのだが、それにしても、写真の意味がわかったとわざわざ科白を言わせるところがますますもってテレビドラマ。それを映画で映すのが映画じゃないか)のと、子供の感じる孤独とかの表現が70年代のくさった映画みたいなのとが、鼻につく。
いずれにしろ、最終的なメッセージは普遍的にその通りなんだから、淡々ときつねと過ごした日々を描けば良かったんだ。
しかし、本当に物語しか記憶に残らないテレビだったな(とは言え、すぐにドラマに戻すために切られてしまうとは言えロングを使ってそここかしこでちゃんと自然の中で生きているというありようを映そうという意思は感じられるから、画そのものがテレビのトーキングヘッズというわけじゃない。その意味では監督が悪いのではなくてプロデュースが悪いのかも知れない)。
EntireXがあるんだけどな……
(どのくらい使われているのかは謎)
いつのまにかXがActiveXのXからXMLのXに変わっているけど、ちゃんと
EntireX DCOM
主要なUNIXとOS/390プラットフォームのためのマイクロソフトのDCOM機能を提供します。
というのは残ってる。
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