著作一覧 |
PAGという呼び方もあったように思うけど、SunのJ2EEパターンに比べてそれほど語られていないようにも思えるけど、MSにもpatterns and practicesというのがあって日本語化もされている。実際にはBluePrints相当と考えれば良いのだと思う。
特にMicrosoft .NET を使用したエンタープライズ ソリューション パターンってのは、PofEAAのMS特化版みたいなもので無料で読めるんだから読んどけって感じではある。だって、固有名詞に頼るけど、助言者として
Ward Cunningham, Cunningham & Cunningham, Inc.
Martin Fowler, ThoughtWorks, Inc.
(ラルフジョンソンって誰?)
Robert C. Martin, Object Mentor
とか出てるんだよ。
というのを、mumrikさんのとこで「じゃあASP.NETで開発するには何を勉強すれば良いのでしょうか?」と書いてあるのを見て思い出した。
#ただし、P&Pページに対して、いやその方向は違うだろう、という見方もあることは付け加えておくべきかも。
「個人的にはこのシリーズはJ2EEの後追いっぽいと思っています。」
ああ、やっぱり(既に見ている && それを感じる)。
それが、「その方向は違うだろう」なわけで、やっぱりそう思いますか。
ここで宇宙飛行士に登場してもらおう。意味はジョエルのあれと同じだけど、
Joel on Software(Joel Spolsky)
MSの場合、VBのイメージとかASPのイメージとか、そしてイメージだけじゃなくておそらく実際にも、すごく泥臭く悪い方向の現実主義的な香りが漂う。
それに対して、P&Pは、宇宙飛行士的な方向に見える。それは非常に訓練が施されたつまりライトスタッフ達の世界である。でも黄金を掘ったり石炭を運んだりするのは力仕事で、ライトスタッフだけでは現在は成り立たない。労働集約的ということだ。
つまり、こう見える。抽象度は上へ行くほど上がる。
大気圏外 宇宙飛行士 …… ご託宣を聴きなさい ↓ 雲の上 小僧神 …… 天国良いとこ一度はおいで ↓ 地上 プラグマティックプログラマ …… 来るもの拒まず 地下 ベムベラベロ …… 早く人間になりたい
わりと、MSの立ち位置というのは、小僧神だと思うのだ。しょせん雲の上なのでジャックが豆をまけば次の朝には登っていける程度の距離だ。で、この豆が言わずと知れたVisual Studio。
(実は、指輪を使って下からニーベルング族、人間、ウェルズング族、ワルハラとしようかと思ったが意味がわからなくなるのでやめたのだったり。でも貼る。でも考えてみたら最後に滅亡しないのは地に囲まれたニーベルング族なわけで他はみんな炎や水に呑まれちゃうんだよね。だから本当はそっちにするほうが、誰が主役なのかが正しくわかるわけで、上の図はふざけ過ぎではある)
ニーベルングの指輪*楽劇 [DVD](バイエルン国立歌劇場管弦楽団) (品切れなのか。買える時に買っておいて良かった)宇宙飛行士は小僧神のことをバカにする。抽象だけで勝負をかける自分たちと比べると、豆の木だの免罪符だのを駆使する小僧神は、神なしのただの小僧に見えるからだ。
しかし、空気があるってのは良いことだ。小僧神の豆の木はただの木じゃなく魔法の豆の木だからだ。花が咲いたあとには新たな豆が手に入る。気づけばマスに3杯ほどの豆が手元にある。実はそんなことは最初から気づいていたのだが、つい習慣で毎年2月のあたまには、外に向かって撒いていた。でもそれって結局、捨ててるってことだよね。
小僧神は考える。この豆を捨てずに食う方法はないか? そこで今度は圧力鍋というものを発明する。結局ツールかよ。だが、それがまさに空気ということだ。
でまあ、P&Pというのは、上のほうから石とか唾とかが飛んできてうるさいから、ちょっと傘をさしてみたというような感じを受ける。とは言え、その内容自体は良いと思う。つまり、P&Pのアーキテクチャっていうのは、上の世界の構造においては正しく傘以上の位置にある。しかし、どうあがいても宇宙飛行士を超えることはできないだろう。
そこで上の世界構造とは別の枠組みが必要となる。上の世界構造がトネリコを中心としたかっちりとした樹木の世界だとしたら、もっとふにゃふにゃで手当たり次第そこらじゅうに巻きついては狭い隙間にまで入り込んでいく豆の木の世界だ。
(この項、続くはずだけど、ここまでだな。もうちょっと追わないと。)
ジェズイットを見習え |
GoF みたいですよ>ラルフ<br>(私はエリックガンマしか覚えてません)
おお、なるほど。というか確認してみたり。確かにガンマと覚えてそれっきりですね。