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着実には進んでるんだけど、どうしてこんなにたくさんいろんなものが詰め込まれてるんだろうか?
で、こういう状態の時、いつも思い出すマンガの一コマが、釘師さぶやんにある。
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ゴト師(仕事師のことだろうけど、イカサマでホールから巻き上げる人たち)の集団に狙われたさぶやんの勤めるホール。
夜、帰り支度をするさぶやんの耳に届く、弟分のやすきち(名前は今作った。覚えてないよ)の悲鳴。あわてて声がする部屋のドアを開ける。「ああ!」驚愕のさぶやんの顔のアップ。待て次号。
で、次号になる。何が起きてるんだろうかと子供のころのおれはどきどきしながらさぶやんのページを開く。
すると、床に座り込んで涙目のやすきち。なんじゃそりゃ。
「どうした、やす」と命にもなんにも別状ないんでほっとしながら訊くさぶやん。
「どうしたもこうしたも、全然、磨きおわんないんですよ」
夜、パチンコ玉を洗浄機で磨くわけだが(よくわからないけど、商店街の宝クジのガラガラポンをドラム缶よりでかくしたようなマシンの中に玉を入れてぐるぐる回す)、よくみると部屋中が玉で埋まりまくっている。
「玉が増えた!?」驚愕のさぶやんの顔のアップ。待て次号。
で、次号になる。何が起きてるんだろうかと子供のころのおれはどきどきしながらさぶやんのページを開く。
「それはやな」と解説する師匠の花の銀三(今作った名前。着流しのおっさん)。「ゴト師が持ち込んだ玉や。良く見ぃな。DAIICHIの綴りが間違えておるで。DAICHIになっちょる」
「ほんとだ。これも、これも、これも……」と玉を拾い上げては確認するさぶやん。
……子供心に、玉の値段のほうが交換レートより高いんじゃないか? と思ったのは秘密だ(重いほうが価値があると思ったんだろうな)。というか、子供用マンガなので換金するところは出て来ないので、ほとんど取り込みサギみたいなもんで、缶詰とかを貰って行くんじゃなかったかな?
で、その後、対策としてDを赤くてでかい文字にして、持ち込んだ玉を交換所に出すとすぐばれるようにするんだが、なんでそんなことは覚えてるんだろう? (というか、Dを赤くするのは今思い出したわけだが)
正しい。
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