著作一覧 |
なんとなく買った(たんぽぽ娘が無いか見に行った時、手ぶらで帰るのもつまらんので)のだが、とりあえず、帯で激賞してた黄色い壁紙だけ読んだ。で、まあ、考える。
(ここはひろいいんたーねっとなので、「黄色い壁紙(Ghostbuster氏の訳)」というのも見つかる。むしろこっちの訳のほうがきれいかも)
雪に閉ざされた山荘のジャックと同じ世界に入ったって読むのが一番の王道なんだろうか? でも、その読み方では少しも恐怖は無い。というのは、その組み合わせだと語り手自身がジャックだからだ。ジャックが怖いのは、ジャックの行動が変わっていくからだ。
いや、無理やり逆読みをしても良い。正気なのは語り手で、夫と夫の妹(ジェニー)が少しずつジャック化していくというように。にしても、やはり恐怖はない。というか、さすがにそれには無理がある。
よくあるホラー映画であれば、最後、夫が妻の向こう、壁紙が剝された壁に見たものは……ということに落ち着かせてもよい。これはそれなりに怖い。ところで、それは女? それとも多数の子供? (いや、これは怖い。ホラー映画のパターンとしてよく使われるわけだ)
因習の恐怖という読み方はあたり前にできるが、それはあまりおもしろくない。
そこで、最初に没にした編集者の言葉、「わたしのこんなにミゼラブルな気持ちを読者に味あわせたくない」を考えてみる。この編集者はこの作品を読んで、不快になったのだということ。恐怖を味わったのではなく。そうすると。まともな読み筋だと、まさに女性からの誤った男性による抑圧の告発として受け取ったのが理由ということになる。
いや、そうではなく、何がこの物語かまったく理解できない、でも何か大切なもの=真実が書かれている、 でもそれが何か言語化できない=わたしはばかですな気分=ミゼラブル=掲載できないね、という意味ともとれる。それはそれでありだろうな。
窓は釘付けで格子入り。ベッドは移動できないように釘付け。忘れてはいけないのは、壁に吊り輪。魔女を閉じ込めとく部屋だな、と読むこともできる。
床のささくれと引っ掻き傷、壁のこすれた痕。木馬に乗って部屋を一周、二周、三周……というシナリオもあり得る。体の弱い男の子だ。窓から外を眺める。日の光がまぶしい。再び部屋の中に戻り木馬にまたがる。一周、二周、三周……。
黄色と言えば、ガストンルルーの黄色い部屋ってのがあり、あれも女性が部屋の中で追い詰められる話だったな。黄色というのはそういう色なんだろうか? ムルソーが道玄坂の上でカレーを食べる。卵カレーには輪切りの卵。中心に黄身の黄色が浮かぶ。
あるいは、壁紙と協調できるようになると同時にそれまでの書き方からジョンとジェニーに対する書き方が変わるという点から読解することも可能だ(このときを境に「夫」という単語が消えてすべて「ジョン」となる)。壁紙に同化することで、家庭から開放されたと読める。したがって、それ以降、よそよそしいのはジョンとジェニーであり、逆に主人公は同じ側の住人と共同生活を始める。これも正当な読み方だ。なぜ、共同生活を始めることができるのか。それは同じことが繰り返されているからだ。同じ不動産物件を購入できる層は同じような階級だ。ならば、家の中で家族は変わっても同じことが繰り返される道理である。
それにしても、年を取るということは、恐怖に鈍感になることかも知れない。死が少しずつ身近なものになるからだろう。
でも別の考え方もある。ジークフリートが恐れを知らないのは死を知らないからではない。大切なものを持たないから死がどうでも良いことだからだ。そのため、ブリュンヒルデに一目ぼれした瞬間から恐怖を知る。
#だがね、ジェニーのことも気にかけてやってくれ。
「らしい」とか煽りっぽい書き方(おれには真似できないから、やっかんでるだけかも)ではあるけど、@ITの読者が対象だと考えると抜群に良い記事。
局所化すべきものを言語の機能を利用して局所化するのに、匿名メソッドが利用できるという提示の仕方。そのコードはどこに(ここではメソッド)に所属するのかという視点。(どうも、おれには前者=局所化より、後者=所属の概念のほうがしっくり来る)
まあ、例題が特にDRYではない(ifのサンドウィッチ)例だというのがあるけど、そのDRYじゃなさに鈍い人がいるのは事実だし。
ジェズイットを見習え |
C# 2.0らしいプログラミング、本題とは関係無いですが、オリジナルのコードがなかなかショッキングですね。
ショッキングって、プロパティ名? コードそのもの? コメントから浮かぶテーマ?(すべてがネタな香りがするので突っ込みようがないよね)<br>というか、アラを探せば、いきなり冒頭のまるで制御構造の利用がOOPの書き方という決め付けとか(ifとかswitchの代わりにポリモーフィズムを使えとか思うわけだが)あるけど、匿名メソッドを使うべし! と書いているというその1点で良い記事と思う。<br>あとぜんぜん関係ないけど、メソッドがクラスを食ってしまうってのは、Ruby.NETの実装方法みたいだな、と思った。
コードそのものとプロパティ名。<br><br>Ruby.NETというと二つくらいある気が。<br>まあ前回interopやるといってやらなかった方だと思いますが(<ひどい言い方)<br><br>delegate(...)はいいですねぇ。<br>yieldは無くてもなんとか頑張れそうですが、delegate無しはもう無理だなぁ。<br>inner classが無くても(あるけど)なんとか生きていけるのは匿名メソッドのおかげですよ。
といったその日にinterop版が出ました(笑)<br>評価はこれから。
interopって言っても、interoperability with other .NET languages ですけどね(と言っても、これがあるとNetworkが使える(はず――僕もこれから試す)のでえらく話しが違ってきますね)。
確かに。interopっていい方は悪いかもしれませんね。<br>もうCLIの上の住人なので気にならなかった。<br>ちょっといじった感じだと後一歩です。思ったより動きますね。