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ひさしぶりにロシア料理を食って、あれ、こんなに酸っぱかったっけとちょっと驚いた。
たとえばペリメニに猛烈な酢の塊とか。ボルシチはサワークリームが入ってるわけだし。肉料理には酸っぱいピクルスが付く。
脂っこい料理には酢があうな、と中華料理の油脂の甘さがおいしいタイプの料理(炒め物とか)で感じてたけど、いささかロシアの酸っぱさは強力な気がする。
日本で酸っぱいというと、酢飯とかがそうだけど、それほどお目にかからない気がする。懐石料理とかに酸っぱい一品ってのは文字通りの酢の物くらいだったり。焼き魚に細長い生姜が付くとか。でも、それほど酸味は強くないように思う。〆た魚の酸味もそれほど強くはないような。いずれも保存食っぽいのに酢を使ってるように思うんだけど(酢の物は違うか)、ロシアのやつは地理的に保存食もへったくれもなさそうなだけに不思議だ。シベリア風牛肉料理とか、つまりはルイベの牛肉版だったり。北海道の人は冷蔵庫を常温保存のために利用するというような話を思い出してみたり。
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