トップ «前の日記(2007-09-07) 最新 次の日記(2007-09-09)» 編集

日々の破片

著作一覧

2007-09-08

_ 貴族の視点と平民の視点

ジゼルを見てきた。思いっきり不愉快な物語に、とびきりにすてきな振り付けの舞踏。

おつむの軽さが体の軽さと等しいふわふわしたジゼルをユカリーシャ(とマニアの人たちは呼ぶらしい)が演じていて、見事なものだった。

見慣れたからか、それとも振り付けや音楽が良いからか、白鳥の湖に続いて、白いバレエの部分でも退屈せずに惹きこまれた。 

アダンの曲も単体で聴く気にはなれそうもない、バレエのためのバレエ音楽だが、起伏が激しく狩の唄が気持ちよく、演奏も良かったように思う(管の響きが、五反田のくぐもった音響に逆に心地よかったり)。

ジゼルとアルブレヒト(急の代役のデュッセルドルフの人)は最初はなんか息があってないように感じたけど、2幕ではすばらしかった(と思う。ちゃんと判断できるほど、まだバレエの技巧とか見方とか知らないし)。

それにしても、無闇と疲れそうな忙しいバレエだな。

にしても、物語はどうにも不愉快で、なんでヒラリオンが殺されなきゃならないのか、とか、まあいろいろ思う。ヒラリオンのヒラは平民の平だからだろう、としか思えない。

初演は1841年。7月王政の最中だから貴族制は廃止されたとはいえ、労働者と農民の敵による支配体制だから、きっと見ている連中はアルブレヒトに肩入れして、「よっしゃ、もう一押し、それ押し倒せ」とか言いながら見てたんだろう。

_ ログを書く

コミットログを書く時間というのは重要

思い当たる節もあって、なんとなく納得。

_ Ruby.NET

ふと気付いたが、日本語でのアナウンスはおれがすべきなのかと思い出した(一応、メンバーになってたりします)。クォートした部分は、おれの翻訳。そうでない部分はおれのまとめ。

(追記:裏庭のほうに清書版を置きました。RubyDotNet

----

IronRubyの影になって、ちょっと見えにくくなっていますが、現在、QUTのRuby.NETはQUTからスピンオフして、New BSDライセンスのもとに公開開発体制にはいってます。

Ruby.NET Project Home

Ruby.NETのゴールは、Matzと仲間達が開発したRubyとの完全な文法互換性です。われわれは、Rubyを他の.NET言語と協調して.NETコンポーネントを開発する仲間に加えたいと望みます。さらに標準かサードパーティ製かを問わず、他の言語で開発された.NETプラットフォーム上のコンポーネントやリソースへのシームレスなアクセスの提供も考えています。また、Monoを含むCLI実装のサポートも計画しています。

ランタイムライブラリの一部は、オリジナルRubyのCのソースをそのまま利用しています。われわれは、ソースコードをオープンソースコミュニティに対して開いたものとしたMatzと仲間達に、感謝します。われわれもそれにならって、新BSDライセンスのもとにわれわれのソースコードを開いたものとします。

Visual Studio 2005をお持ちであれば(Express Editionでどうかは不明)ソリューションファイルが、あるいはMonoの開発体制にあればMakefileが、それぞれ付属した完全なソースコードがレポジトリから入手できます。

特殊なツール:QUTの(多分オープンソースではない)PE File Reader/Writerなどのツールが必要ですが、これらも配布物に含まれているため、上記の条件を満たしていれば開発へ参加できます。

Visual Studio 2005の要件:完全な開発を行うには、Visual Studio 2005 SDK v4.0以上のインストールが必要です。これは配布パッケージのビルドの過程でVisual Studio拡張をビルドするからです。したがって、Vistaで実行する場合には、Visual Studio 2005を管理者権限で実行する必要があります。

●特徴:

・現時点では比較的透明なクラス構造、整理されたパッケージ

・インタプリタ(rbファイルを動的にロードして実行)、コンパイラ(rbファイルからCLR用EXEファイルを生成)の両方を持つ

・Ruby 1.8.2 互換な文法

・言語エンジン、フロントエンド、Visual Studio組み込みウィザード、配布プロジェクト、など、Visual Studio 統合を意識したソリューションパッケージ

●ダウンロード

0.8.2

ただし、Subversionが利用できるのであれば、

svn checkout http://rubydotnetcompiler.googlecode.com/svn/trunk/ rubydotnetcompiler

からチェックアウトするほうが良いでしょう。

●ビルドの仕方

Mono:ためしたことがないのでうまく動くかわかりませんが、Makefileがルートにあるので、それを見てください。

Visual Studio 2005: srcディレクトリのRuby.NET.slnをVisual Studio 2005に読み込んでフルビルドしてください。もし、Visual Studio SDKがインストールされていないと、配布パッケージのビルドなどが成功しません。この場合、ソリューションの中から、RubyRuntime、RubyCompiler、Rubyの各プロジェクトを個別ビルドすることで、Ruby.NETを生成して、直接作成されたRuby.NETを利用しても良いでしょう。

●実行方法

配布パッケージも生成されますが、ヴァーチャルPC環境などのようにいざとなったら破壊できる環境でない限り、GACに対するインストールも行われるので、単に、binディレクトリにPATHを通したコンソールを利用するほうが良いと思います。

●Railsについて

RailsをMonoで実行することをモチベーションにしているメンバーもいるように思う(MLすべてに目を通していないので漠然とした印象)ことと、ToDoリストにRailsのポーティングが乗っているので意識はしています。

●IronRubyとの関係

現時点ではオリジナルのパーサの提供という関係だけではないかと思います。したがって、QUTのオリジナルRuby.NETから見て、直系の子供がRuby.NETで、IronRubyは異父弟なんじゃないかな。

_ Ruby.NET(続)

とりあえず、このくらいは動いてます。
C:\rubydotnetcompiler>ruby
class String
  def add(s)
    self + s
  end
end
s = 'aaa'.add 'bbb'
puts s
s.instance_eval("def x(s); s + self + '!';end")
puts s.x('hello')
^Z
Warning: String is a Ruby built-in class, interop class not generated
aaabbb
helloaaabbb!
で、
C:\rubydotnetcompiler>rubycompiler a.rb
Warning: String is a Ruby built-in class, interop class not generated
と、上のソースをコンパイルして、
C:\rubydotnetcompiler>cd bin
(僕は、GACに登録していないので、カレントディレクトリに一式揃っている必要がある)
C:\rubydotnetcompiler\bin>copy ..\a.exe .
        1 個のファイルをコピーしました。
C:\rubydotnetcompiler\bin>dir a.exe
 ドライブ C のボリューム ラベルがありません。
  ...
 C:\rubydotnetcompiler\bin のディレクトリ
2007/09/08  12:31            16,384 a.exe
               1 個のファイル              16,384 バイト
  ...
C:\rubydotnetcompiler\bin>a
aaabbb
helloaaabbb!
と、コンパイルしてEXE化できる。

_ Ruby.NET(続)

協力のお願い。

現時点での欠落(拡張ライブラリが存在しないことなど)とは別に、文法上の非互換や異常を発見された場合は、Issuesへの登録をお願いいたします。このとき、単純化した再現コードを付けていただけると助かります。

#どっかにHow to contirubteがあったはずだけど見つからないなぁ。

#見つかった。How to contribute to Ruby.NET

_ ActionScriptのコーディングルール

コーディング規約について考える

なんていうか、secondlifeの人はえらいなぁ。おれが考えるのはこれ+みんなの考えも教えて、という態度って(この場合は※)すてきだ。

※ 宗教戦争があるじゃん。で、それを避けるために、おれはこう思う、従え、っていうムハンメッドみたいな方法もあるだろうけど、それだと自分が見落としてる良い考え方を教えてもらう機会も切り捨ててるよね。まさにこの場合は、これがスマートだな。


2003|06|07|08|09|10|11|12|
2004|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2023|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2024|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|

ジェズイットを見習え