著作一覧 |
9月9日に、筑波大学東京茗荷谷キャンパスで、PPLサマースクール2008『今日から使える! みんなの静的解析・バグ検出ツール』というのが開かれるそうです。告知ページ
上のページを見ていただければ早いですが、一応、抜粋すると
* 大岩寛氏(産総研) Fail-Safe C (https://staff.aist.go.jp/y.oiwa/FailSafeC/)
* John Kodumal氏(Coverity社) Thread Analyzer for Java
(http://www.coverity.com/html_ja/coverity-thread-analyzer-java.html)
のチュートリアルを企画致しました.
Fail-Safe Cはメモリ安全性を保証するC言語の処理系で, C言語で書かれたプログラムに, バッファオーバーランやポインタの不正使用などのバグがあってもメモリ安全性を保証するという, 文字通りC言語の"Fail-Safe"な実行を可能とする処理系です. 実装技術には実行時の検査と静的な解析が組み合わせて用いられており, OpenSSL, BIND9, OpenSSH, thttpd, zlibなどのサーバを実際にコンパイルできます.
Thread Analyzer for Javaは, 静的な解析を専門とする会社Coverityの製品で,競合するメモリアクセスやデッドロックなどの並行性に関するバグを検出します. 普段はあまり聞く事のできない, 製品の技術的な内容について聞く事のできるまたとない機会です. これも静的な解析と動的な検査を組み合わせて実装されているそうです.
どちらも, 技術的内容に興味のある「言語の専門家」みたいな人は元より, それを使ってソフトウェアの信頼性を高めたいというプログラマの方々にも非常に興味深く有用な講演になると思いますので, ぜひお越しください.
一件の講演時間をたっぷりとって, ツールデモや実際に聴衆がツールを動かしながらの演習など, 実践的な部分にも時間をとっていただくようご検討いただいています(講演内容は近日あらためて本ページでご紹介いたします).
ということで、おもしろそうです。ハンズアウトとして、Live CDかVMWare Playerでデモの実行環境も配布されるそうなので、CかJavaを使っているのなら参加して損はないでしょうというか、平日だけど業務扱いで参加できる人も多いのではないかな。
なお、参加費は学生で日本ソフトウェア科学会の会員なら1000円、一般の非会員は4000円です。
ジェズイットを見習え |