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イメージフォーラムで、クエイ兄弟のピアノチューナー・オブ・アースクェイクを観に行く。
なんの予備知識もなく行ったら(これを書いていて調べたら結構な情報量のサイトを見つける)、ポスターにテリーギリアムが製作総指揮の名前で出ていて、いやな予感がした。で、まあその予感はそれなりに外れてもいなかったのだが、でも、クエイ兄弟はクエイ兄弟だった。
椅子に美しい女性が腰掛け、膝にゴムを通して暇つぶしをしながら、ドアの向こうにアルフォンゾ(名前はでたらめ)がいるとか呟く。カエルの足に電気を通しているらしい、死んだというような呟き。この2つが交互。
楽屋でそのアルフォンゾと抱擁していると百合の花束が届き、あなたをみつめているというような手紙。捨てさせる。
そのアルフォンゾは指揮者のようだが、二人の結婚披露ガラが開かれる。2階から覗く男。歌を手に入れるといいながら百合。目隠しをした指揮者が子供に囲まれて席へつく。
というように始まる。なぜかソプラノではない。リュートかな。
歌手は舞台で息を引き取り、2階席の男が従者に運ばせる。
奇岩城の見事なセット。海。人工的な光。
モレルの発明 (フィクションの楽しみ)(アドルフォ ビオイ=カサーレス)
魂を吹き込むためには調律が必要だ。
調律師が呼ばれる。上陸すると侍女が案内する。壁画。魔法使いと女性、地割れ、その脇に男(ドロス博士)。地震のための調律師だということが告げられる。
森で木を斬るクエイ人形。
崖の上のベンチに腰かける歌手。歌手のシーンではすべてフィルタがかかっている。記憶の曖昧さ。
アリの上から降り注ぐ胞子。脳の中で育ち、アリは樹上へ上り、あごで枝を噛み締め、そこで頭の中の嚢胞が破裂する。地面を歩くアリへ胞子が降り注ぐ。
オートマータの調律。繊細の機械。全部で6個。
ノコギリの音で倒れる調律師。魔術師にアリだと告げられる。木こり人形が自分の足を切り、鮮血が泉を赤く染める。
調律できる機械は止めることもできる。笑い続けるきこりの脇の穴に何かすると、しばらくして笑いが止まる。新月の光が一点に集中したときに扉を開ける。窓に吊るしたコインを離し、タイマーを起動する。
崖を登ってくる夜会服の人々。靴を手に。縫いだ靴のモチーフは全編に登場。
ガラの再現。召使いたちが機械的に動く。調律師が見かけた風景はこの演奏会の練習だったことがわかる。侍女は一人別の場所にいる。
舞台へ駆け寄る指揮者。それに向かい合う指揮者。中から調律師。鏡。
地震。
崖の上のベンチでの永遠の繰り返し(6番目の楽器)。小舟で海を渡りそれを眺める侍女。
ー手が漕ぐ船。(多分、4番目の楽器)
−埋め込まれた顔(口が動く)1番目の楽器
2番目の楽器は筒のようだったかな。マグネット(魔術師が持ってくる)を使って中の部品を取り出す。
糸巻杖のガラスっぽい楽器。
崖からみる、遠くの洞窟の光。ポルトガルの大地震。
悪くはなく、部分的にはとても美しい。薄闇の中の向こうの光。
音は流れっぱなし。調律師の作業中の口笛。
Phantom Museums: Short Films of the Quay Brothers [DVD] [Import](-)
なぜかアメリカでは出ていたりするのだが、日本ではあまり作品を観ることができない。
予告編: ピーター16歳。裸のラリーズとかのようなノイズグループサウンズ。きれいに撮ってくれると聞いたから出演した。パゾリーニのポスター。
ウォールマートが気にするのは品質だけで作業環境や条件はどうでも良い。平均年齢15歳、18時間労働。1時間4円。納期に間に合わなければ給料は出せない。わたしは16歳、本当は14歳。
(追記)
ピアノチューナー・オブ・アースクエイクのDVDが発売されるようだ。
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