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トロツキーと初めて出会ったのは、赤塚不二夫のというよりも滝沢解の狂犬トロツキーで、なぜそういう物語になるかさっぱりわからなかった小学生のころのおれは、そのうち、トロツキーとかレーニンとかスターリンという、そのマンガに出てくる野良犬たちが実在した人物から名前を取っていることは知っていたから、歴史とか知ればわかるだろうと思っていた。
しかし、わかる歴史からは、良くわからず、でも、まあそのうちわかるようになった。
結局、トロツキーはスターリンが送り込んだ暗殺者を秘書として雇ってしまい、そしてピッケルで脳天をたたき割られて死んだ。
その半年ほど前に、遺書を書いている。
塀の下には、輝くばかりに青々した細長い芝生が見え、塀の上には、澄み渡った青空があり、日光はあたり一面にさんさんと降り注いでいる。人生は美しい。未来の世代をして、人生から一切の悪と、抑圧と、暴力を一掃させ、心ゆくまで人生を楽しませよ。
ライフ・イズ・ビューティフル [DVD](ロベルト・ベニーニ)
どうもその未来はそれから70年近く、つまり2〜3世代交代しているにもかかわらず、まだ来ていないかも知れない。
ペトログラードに鐘が鳴り、クロンシュタットの水兵達が悲鳴をあげる
そのころは世界を手にしていたのに。
永続革命(むしろ、永遠革命と訳すべきとは言われていて、永続ではいつまでたっても終わらないが、永遠であればいつでもどこでもやっている感がするかららしい)という概念は、権力は腐敗するという何かの信念に基づいてその上に構築したものだと思える。
事実、ソ連の1930年代以降の迷走というか爆走からもわかるわけだし、特に、レーニンが考え付いたらしい、過渡的な独裁という方法論の帰結としてもある程度は想像はつくだろう。
革命のコンテキストは無限のエクステントを持つということだ。
しかし、それが起きる条件というものがある以上、スコープはレキシカルなものだ。
レキシカルなスコープと無限のエクステントといえば、それはクロージャだし、それをブロックとして取り出せば継続となる。
その継続は、何かのはずみで再開される。
しかし、コンテキストは同じでも、ステートは先に進んでいる。
というように類比させると、コンティニュエーションの理解は楽になるだろうか。いや、なるまい。
それでも、今、この時に、キューバで作った継続を、ボリビアあたりで再開させようとした男の物語が人を集めているというのは、興味深い。
なんと、DVDが出るのか。わくわくわくわくわくわくまた、あの白い汚れた光り輝くシャツを着た天使じゃないなにかの映画を観られる。それは素晴らしい。
クエイ兄弟貯金はやめて、こっちを買う。いや、クエイ兄弟は買うかもしれないけど。
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