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日々の破片

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2009-07-29

_ ファラデーの伝統

土曜日に文京シビックホール(なんで区民講堂って言わないんだろう?)で、英国科学実験講座クリスマス・レクチャー2009に子供と行った。

第20回とか書いてあったので、子供に、ファラデーの国だからこういうのをやってんのかなぁとか言ってたら、もらったプログラムにまさにファラデーが始めたとか書いてあって、おおそうだったのかと納得する(妻が申し込んだので、なんだか良くわかっていなかったのであった)。

ロウソクの科学 (角川文庫)(ファラデー)

(多分、寺田寅彦は『茶わんの湯』を同じ精神をもって書いた(意識して書いた)のだと思う)

で、今回は子供のためのコンピュータサイエンスに対するとっかかりとなりそうなお話ということで、ページランキングとかPKI、パターン認識といったことが取り上げられていた。

元々子供(小学生くらいだろう)を対象としたレクチャーをさらに非英国人向けにやるということで、おそろしくわかりやすい英語で話すので、むしろ英語のヒアリング学習に良いなぁと、通訳なしで聴いていたが、それでもわからないところはやはりわからない。

で、そこでネットワーク渋滞について取り上げていた。

プログラムには「韓国のソウルにつながる3つのトンネルのうちの1つを閉鎖したら、交通渋滞が改善された」という例が出ている(その場でソウルの話をしていたかどうかは分からない程度にしか聴き取れていない)のだが、最初に

「グレイのパラドックス」と呼ばれるとても不思議な現象があります(右の図)。A市からD市へ行くのに何分かかるか考えてみましょう

とある。

でも、どうもBraess' Paradoxのことのようだ。

(つまり、おれは、すでにクリストファービショップ先生が「ブレイス」と言っていたか「グレイ」と言っていたかは覚えていない)

調べるとグレイのパラドックスとはイルカの泳ぎから来たもので流体力学のほうで使われているものらしい。

それとは別に経路の距離と帯域、分散に関するグレイさんの研究もあるのかも知れないが、単にプログラムの間違いなんじゃないかなぁと思うのだが、問合わせ先とか出てないな。


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