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子供がパイレーツオブカリビアンの3作目をビデオで観ているのを横で見ていて、「のように考える」っていうやつに気が引かれた。
パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド(期間限定) [DVD](ジョニー・デップ)
ウィルという若者は、うまく目印を後ろから来る海賊達に示すためにジャックスパロウのように考える。ジャックスパロウは牢獄から脱出するためにウィルのように考える。
町田市ではなく、横浜市のような情報に出会ったら、どうするだろうか。
まず、IBMのように考えてみる。IBMの子会社は11桁住所コードの変換システムを提供している。ということは、彼らはどうにかして情報のデジタル化を行っているに違いない。
横浜市の情報がデジタル化という意味で使えないと考えるのはおれだからだ。もしおれがIBMならば、学生アルバイトを一人雇って1日地図から表へ打ち込ませれば1分に1件は終わらせられるだろうと考えるかも知れない。であれば、1日1万円のアルバイトを3人雇って手分けしてやらせれば3日もあれば十分だろう。3万円×3+求人広告費だ。安いものだ。
なんだ、簡単にデジタル化できるじゃないか。
もし、おれがグーグルならば、赤い数字と黒い数字のペアを赤い枠内から拾いだし、赤丸の中の数字に紐付けていけば良い。
なんだ、簡単にデジタル化できるじゃないか。
問題は、おれはIBMではないということだ。したがって、前者はソリューションにならない。しかし、後者だったらどうだろうか? 必ずしも不可能というわけではない。条件をゆるくできるようにある程度は人間が補助してやればどうにかなりそうだ。そりゃ良い考えだ。
というようなことを考えると、グレッグ・ナイバーグがナイスなアドバイスをくれるだろう。
「よいアイデア」のどこがやっかいかというと、それらが「よい」ところです。「悪い」アイデアなら、出てきたとたんにはねつけることができます。
したがって、君子は火中に栗を拾うことはしないのであった。
ところで、この本がおもしろいのは、クリエイティブ・コモンズ表示3だという点だ。だが、まるまる使うのではなく、警句として引用したりすることが多そうだし、もちろん引用するにはCCである必要はない。
それよりもおもしろいうのは、つまるところ、世の中にはたくさんの人間がいて、それぞれが一家言を持ち、それらは互いに矛盾することもあればそうでないこともあり、役に立つかも知れないが役に立たない(どころか間違った方向へ決断させたりする)かも知れない、ということが再確認できるところかも知れない。
地下鉄のように、接続が断続的にしかできないものに乗っているときにはネットワークデバイスの代わりに読むのには良いかも知れない。とりあえずはおもしろいし。
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