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いろんなお稲荷さんがあって、味噌カツを乗せたのとか。うなぎやさんに行くとうなぎが乗っていたり。
というのを、昼飯食ってる店のテレビで流れてた。
参道のどの店でもお稲荷を出す。
ということは、もしかすると、土用の丑のうなぎのようなもので、次のようなやり取りが江戸時代にでもあったのではないかと想像する。
「お前さん、今度、店出すんだってね」
「おう。油揚げを甘辛く煮て開いて、酢飯を包む、江戸風の寿司だ」
「け、そんなもの、誰が食うんだってんだ」
「江戸から来たおのぼりさんが食うだろう」
「やつらは伊勢へは行っても、こっちにゃこないよ」
「な、なんと!」
「そうだ、おいらに考えがある。油揚げは狐みたいな色だし、油っぽいから狐も食うだろう」
「狐が油っぽいもの食うって本当か?」
「おい、お前さんが疑っては話しにならない。で、看板に「お稲荷さんも大好きな稲荷寿司」って書きゃいいわけよ」
「稲荷寿司ってなんだ?」
「その、今、お前さんがこしらえている油揚げの中に酢飯を突っ込んだきんたまぶくろみたいなやつに決まってんだろ」
「ふーむ、それで売れるかな? まあ、やってみっか」
そして、今では誰でもお稲荷さんを知っているのであった。
ジェズイットを見習え |
もともときつねは肉食なので油揚げをたべないのだけど、真言密教経由で稲荷信仰とむすびついた荼吉尼天への供え物が揚げ物(なにを揚げたものだったかは失念)で、それが油揚げになったという話をきいたことがあります。<br><br>お稲荷さん自身はお米の神様なんですけどね。
おーなるほど。お米の神(そういえば稲荷ですね)+遣い狐の油揚げと、ちゃんと食い物のお稲荷さんにも根拠があるわけですね。