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見本誌が来ていないので、実は最終的にどう編集されているかドキドキものではあるけれど(結構執筆/編集バグがあったので)、SDに記事を書きました。
Software Design (ソフトウェア デザイン) 2010年 06月号 [雑誌](-)
特集の「はじめての関数型言語」というやつです。
なぜ、おれが? という疑問を持たれる人もいるでしょうが、これまでのところ関数型の特集をやると
・いい記事なのに、どうも難しいよね〜読者の反応薄いし
となりすぎるきらいがあるのは、関数型の記事を関数型の人が書くと、原稿に関数を適用したような記事になってしまうからかも知れない。ここはあえて逆張りしてみたら……というような理由があったようななかったような、ことのようです。
そこで、お話関数型というかそういった記事とか、なんでもカタログとか、手を変え見方を変え、いろいろな方向からたった一人で群蒙(あ、これは良い変換)虚像(もしかするとこれも良い変換)を撫ぜるような記事(といってもさすがに無理して妙な方向に背伸びをしても誰の得にもならないので、nobsunにアドバイザーや編集しまくりだけどインタビューイをお願いしたり)で作ってみました。
参考文献はこれ。
プログラミング言語の新潮流 (計算機科学・ソフトウェア技術講座 2)(哲雄, 井田)
でも、もう入手できない本みたいだなぁ。
たぶん、これの元ネタかも。
(こっちは読んでないから知らないけど表紙を見ると少しは重なっている点がありそうな気がする)
あと、カタログに並べた本のうち、原稿を最初に書いた時点では読んでいなかったけど(そういうのは正直ベースに読んでないけど〜みたいに書いてある)結局買って読んでしまったのが、これ。
プログラミングClojure(Stuart Halloway)
ま、正直ベースに言って、この特集はけっこうおもしろいと思います。僕は考えて調べて書いて調べて考えて直してまた書いて読み返していて、その都度いろいろ発見ありまくりで、えらくおもしろかった。
ジェズイットを見習え |
購入して拝見させていただきます。悩んで悩みまくっているので、
ありがとうございます。お悩みの点が解決する糸口になると良いですね。……で、どのような悩みか教えて頂けるといろいろ参考になって助かるのですけど。
同じで「なぜ俺が?」というのが一番で、次に関数型を知らない人に「式とはなんぞや」という敷居を下げるにはどうしたものかなということです。簡潔=短い=バクが入りにくい、という特徴と、モジュール機構を使うことでコードを分割できるから規模が大きくなることにも応用できるとか。<br>とある書籍では、関数型とは数学的に厳密な言語であると書かれていました。
「関数型の記事を関数型の人が書くと、…」またまた、うまいことを言うなあ。
araiさん、そこなら、もしかしたら、少しはお役に立てるかも。というのは、簡潔さは人によっては=難解という誤解に通じるし、モジュールは、いやそのためのOOP(それはそれで正しい見方)という既知のもの万能論を召還する可能性があるから、そういった点を越える何かがもう1つ必要だと考えたわけです。で、その点こそが本当は熟知している関数型の人がアピールすべきことなんだけど、彼らは正しい手順で説明を積み上げる(もちろんそれは正しいあり方なのだけど、読者は柔軟に知識を吸収できる学生ではなくて、基本多忙な社会人な)のでなかなかそこまでたどり着けないのが問題点だと仮定して記事を構成したからです。おそらく4章の後半が参考になると思います。
ふむ、ふむ、そうなんです。これから買いに行ってきまーす。