以前買ったまま寝かしていた郭沫若の掌編集を読む。
歴史小品 (岩波文庫 赤 26-2)(郭 沫若)
最後の賈誼の挫折の描きかたに強い衝撃を受ける。
一方、孟子のほとんど艶笑談(夫人が艶かし過ぎて聖人になれない苦悶と、それに対する夫人の解決)や荘子の貧乏譚(人間を求めて、人間を思い出す)は、なんとも奇妙な読後感で幸福感のような、寂寞感のような、複雑な味わい。
厭世的でありながらも人間精神を楽しみながら受容する、という態度かな。
ジェズイットを見習え