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比例区の名簿というのはなかなか興味深いものがある。
特に、その人物の肩書がおもしろい。
どういう肩書が並んでいるかをみると、その政党がどういうターゲットに向けて政治を打とうとしているかがわかるというものだ。
たとえば、こういう肩書が一位から並んだ党がある。面倒だから党名はいちいち書かないが、肩書からわかるところはすぐわかるのでどうでも良いだろう。いずれも1位から並べているが完全ではない。たくさん名簿に書いてあるところはたくさん並べたし、そうでないところはそうでなく並べた。
見事に、一人を除いて、すべてに「党」の1文字がつく。すばらしきかな党人選挙というか、その党(というか信ずる対象というか)にあらずんば……という印象を受ける。
一方、こういうのもある。
党人と、労組と、元議員だが、とは言え、最初に取り上げたところほど極端な感じがしないのは分母の少なさに対して、それでも(元議員とは言え)ジャーナリストや会社員出身とか、それなりに世間の風に吹かれていそうな印象を受けるからだろう。
こちらは特徴的。
何が特徴的かというと、2番目と同じく元議員が多いのだが、2番目の労組の代わりに協会理事とか経営者/女優といった人たちが混じっていることだ。雇われ者に対して雇う側ということですな。それにしても(元)看護協会理事、厚労省職員とか、元厚労政務官で、今は薬剤師連盟顧問とかって関連なさそうでありそうな職歴だなぁ。天下りのことはなんでも知っているから任せておけって感じ?
少なくとも、この3つの党であれば、おれは勤め人だから、2番目が党派的には向いていそうだなぁ、という感じだ。1番目は狭すぎるし、3番目はなんというか旧弊がそのまま議員になりそうというか(実際、なるわけだが)。
次。
むちゃくちゃなようでいて、それは先頭だけで基本、労組ということでOKかな? これも、勤め人のおれとしては、これまでの中ではもっとも党派的には近いということになる。
で、最後の例。
元地方議員、官僚と、社長(エネルギー(販社)、シンクタンク、建設、アパレル)か。というか、社長(元を含む)が多いのが特徴だとは言えるかな。きっと社長達がにっこりできるような政治をするのだろう。でも、官僚出身者も多いのに官僚機構を改革できるのかな?
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