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五反田。最初は、ギリシャの踊りとかいう題。間の抜けた(テンポが。必ずしも悪い意味ではない)ギターがポロンポロン鳴るような曲。これはおもしろかった。集団が体を動かすのを観ているのは心地よい。それにしても筋肉というのは不思議なものだ。こと筋肉の表現という点に関しては男のほうが美しいな。
2つ目はドンジョバンニ。これは途中退屈した。たぶん第五だと思うが変奏曲の動きのある踊りはおもしろかった。
3つ目は、これがお目当てなのだが、ニコラ・ル・リッシュがメロディ役のボレロ。
以前、テレビでシルヴィ・ギエムがメロディを演じるのを観て、おそろしく凝縮度が高い踊りでまさに目が釘付け状態だったが(筋肉については男がどうこうと上で書いているわけだが、まったくの別格の存在ということになるのだろう)、生で動いているだけに(もちろんルリッシュもうまいわけだが)やはり目が釘付け。
最初に右手、次に左手、両手、とだんだん闇の中から形が作られていって全身があらわれ動きもそれにつれて大きくなり、そこにリズムが少しずつ加わる。踊るほうの疲れも相当なものだろうが、観ているこちらも極度の集中力を要求されるので同じく疲れる。それだけに最後の高揚感がすさまじい。(ラヴェルの作り方のうまさもあるかも知れないが)
お立ち台で一人で動いているところから、なんとなく途中、ウブメの踊りを想起する。その位置関係から行くと、天の岩戸は舞台と客席の間にあり、それをこじあけることがこの舞踏の目的である。
と考えると、まったく正しい観方のように思える。
実にすばらしかった。
ベジャール、そしてバレエはつづく [DVD](ジル・ロマン)
(文化村の前売り買ったらすぐに終わってしまって見逃したからそのうち観てみたいものだ)
子供が、数学のプリントを見せてくれる。そこにはこんなことが書いてあった。
幾何とは中国人が最初に訳した言葉をそのまま日本人が取り入れた。中国人はgeoをジホと聴き、その音に幾何の2文字を当てた。
geoなのか。そうだったのか。とちょっとした感動を覚えた。
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長年のなぞがとけました! > 幾何