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文化会館で熊川版コッペリア。Kバレエカンパニーの若手公演(という位置づけだと思う。スチュワートキャシディとか熊川哲也とかは出演しないので)。客席は1階はほぼ埋まっていたと思うけど2階以上は半分以下というところ。意外と空いていた。
フランツはロメオでマーキューシオを踊ってた人で、元気良く切れも良いから見ていて楽しい。全体、熊川版は演出も音楽の使い方もメリハリが利いているから楽しいのだった(博士がスワニルダの寸法を測るというのは全くもっておもしろい)。
演出はほぼDVD化されているものと同じだと思うが、子供によると博士がバケツで水(きらきらした銀紙)をかけるのは今回かららしい。僕が気付いたのは爆発の弱さとかくらいだ。というか、子供が良く観ているのには感心した。最初の博士の手押し車はDVD版では人形の部品を若者にいじられているけど今回のはそれは無しとか。
音楽は1幕の序曲の最初の金管のところはどうにも不安定だなぁと思ったが、弦が入ってテンポが上がると俄然調子が良くなって、演出にあった歯切れの良さ。3幕すらだれないのだから素晴らしい。
確か、熊川本人が出る日よりも値段も抑え目だったし、小学生くらいの子供を最初に連れて行くには、内容のおもしろさや観ての楽しさとか合わせて一番なんじゃないかなぁと思った。
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