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今日、映画観にいったらケネスローチの映画の予告編やっててすごく観たくなる。
若い頃、ダンスパーティでトップになって、そこで彼女もつかんで結婚したけど、今では冴えない中年男。おくさんは愛想つかして家出ていって、息子には舐められまくり。
部屋に貼った等身大のサッカーせんしゅのポスターを眺めていると、そいつが出て来てアドバイスをくれる。かくして人生やり直しと行くかというと、息子がギャングと関わっていてさあどうなる……みたいな感じだ。
題材がうまいなぁ。
オゾンの映画の予告もそれなりに面白そうだった。いつの間にか、家族映画を撮るようになっていたのか、それとも予告をそう見せているだけで、相変わらず非家族映画なのかはわからないが。
本編のほうは、予想より遥かにうまい映画で驚いた。幻滅の瞬間(汽車の切符を手配しているのを扉越しに見ているシーン)や、悔悟の瞬間(母親と話した後に四阿の扉に幻影を視るところ)を見事に映画として表現している。心理小説の映画化としては理想的な出来だと思う。(オリヴィエラやシャブロルなんかの、そう来るか!といった意外性はないけれど、退屈で冗長になりがちなタイプの映画にも関わらず、全く弛緩しないのも驚きだ)
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