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indexesとxの後ろにexを付けるのは素直な英語で、boxとboxesとか。でもindicesという奇妙な複数形がある。
奇妙な言葉は歴史的な事情によるものだから、無知な人が増えるあるいはマイルドに表現すれば、人々から記憶が薄れれば、標準化されていくはずだ。
日本語の発音が標準化された例は身をもってあじわったことがある。
いくらおれが柳と言っても通じずに、やなにって何?とか。
視ると観ると看ると診るがなんでも見るとか。仮名漢字変換の文脈判定の中途半端さにも原因はあるだろう。
というわけで既にknightもnightもみんなniteで通じるらしいから、当然indexの複数形もindexesだろうと推測する。もっとも、術語化するとその言葉が狭い世界で固定化される、あるいは一定の知による囲い込みが行われるのでindicesが生き延びる領域もあるだろう。
で、ロングマンの英英のほうをひいてみる。
すると索引とデータベース(特に図書館の目録)の2つはindexesで専門用語の指標と指数はindicesだった。
一方、同じロングマンの英和では、語による区別はなく「複 indices /-dɪsìz/ , indexes」となっている。すると、複数の索引をindexesと英英ロングマンに従って記述すると、最初に出現する本記ではないほうを選んでいるようにみえるだろう。
と、言葉の生き物っぷりを観察したり推測したりするだけで結構な時間をすり減らせるのであった。
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