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WEB+DBプレスは献本してもらっているんだけど(以前に記事を書いたことがあるからだと思うけど、そういう意味ではそろそろ期限切れになるんだろうんぁ)、ほとんどここで紹介することもなく、来てしまった。他の人がそれぞれ良いログを残しているしね。
が、これはいい!
WEB+DB PRESS Vol.60(まつもと ゆきひろ)
特集のタイトルは『知るべき言語設計の基礎知識』だから、それ自体が意表を突いているけど、額面通りに受け取ると実におもしろい。
1. おれは言語設計なんかする気はないから興味ないもんね
2. おお、実はおれも言語設計したかったんだよね
のうち、後者のほうが多いだろうというのに賭けたのかな? というようなことより、内容が実に見事なプログラミング入門になっていることだ。なんというか、プログラミングというものが成熟した証拠のような記事だ。
一般論として、プログラミング入門であれば、利用するプログラミング言語の利用方法の説明になるだろう。
が、ここではプログラミング言語というのはどのようなものか、について基本的なあり方から順に説明している(順かどうかは別か)。
そのため、すごく見通しが良く、俯瞰的な眺望を読者に与えることに成功している。すげぇなぁ。
というわけで、次の諸点が良い。
・プログラミング言語の論点がわかる
・プログラミング言語とは何かがわかる
・プログラミング言語の傾向と差異がわかる
・筆者の分析力がわかる(=こう考えるのかとか、こう目をつけるのかとか、こう掘り下げるのかとか、実に参考になる)
他にもいろいろあるけど、そういうのは各人のモチベーションや興味に依存する。
併せて読みたい、著者のメタデータ:「言語設計の基礎知識」本日発売!
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