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とある事情で群馬へ行ったら、突如妻が富岡へ行かないか? と言い出した。
行ったことないので、では行こうとなり、関越自動車道から上毛(だと思うが千葉じゃないんだから覚え違いだなぁ)自動車道へ入ってやたらオービスが多いなぁと1時間弱で富岡へ着いた。
製糸場まで行くと駐車場はないので、手前の十字路を右に曲がって30メートルくらいで右にある市営駐車場へ入れる(と、製糸場の入り口にいる係のおじさんに教えて貰う)。30分まで無料、次は100円と安い。それより手前には民営のやつもあるが、そんなに高い訳でも無いので少しでも歩く量を減らしたければ民営を使えば良い。で、5分くらい歩いて製糸場へ。
レンガのきれいな工場跡や、お雇い外国人のこじゃれた宿舎とかが残っていた。世界文化遺産化運動中らしい。
で、以前、山形浩生のとこで読んだことがある、女工の日記とかの展示などを観たり。生糸に入っている蛋白質をアルカリで脱いて絹にするとかで、触って違いがわかるようにそれぞれを展示してあったがアルカリって怖いなぁと思う。で、工場の裏手に川があって、そこには下水を完備して工場を清潔に保つための機構を備えていたと書いた看板が立っているのだが、アルカリの廃液も垂れ流しだったのかなと気になったり。
製糸場と女工というとステロタイプのああ野麦峠というイドラ(原著とは無関係に生成されているもの)があるが、それから受ける印象とは異なる、新しい技術を率先して身につけ地元の産業発展の礎たらんと欲する強いモティベーションと、家が貧しいから親兄弟のために身を犠牲にして女工になるという悲惨な私意識では、同じことも違って見えるからかなぁとか、あるいは、一人前になるための丁稚奉公というキャリアパスの近代版と捉えるか、苦界へ身を沈めるってやつの工業版と捉えるかの差とか。もっとも、半官で赤字無双の富岡と岡谷では事情が異なるのかも知れないけど。
いずれにしても、ああ野麦峠自体はまっとうなルポルタージュなので、本物を読まずにイメージで云々しても歴史はわからない。
ジェズイットを見習え |
富岡ということは上信越自動車道だと思います。
おお、どうもありがとうございます。ってことは長野へ向かう道なんですね。あの辺りは土地勘がなさ過ぎてどこがどうだか繋がりがさっぱりなんですよ(デジタルな位置情報だけというか)