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ローマの歴史をときどき読み返していると、最初に読んだ時点ではスルーしていた記述にはまって大笑いすることがある。
ポリュピオスによれば、ガリア人は「背が高く容貌美しく、好戦的で、首飾りと守り札のほかは何も身につけず赤裸で戦う」。この荒くれた兵士たちはローマ軍にとっても気持のよい相手ではない。そうこうするうちガリア人は、歩兵五万、騎兵二万を組織して攻勢をかけてきた。
敵にもかかわらず「容貌美しく」と書かざるを得なかった「赤裸」の7万人の軍勢がローマ軍めがけて押し寄せてくる(が、赤裸の悲しさ4万人が殺されて、1万人が捕虜となる)様子を想像すると、あまりの異様な光景っぷりに笑わざるを得ないのだった。
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