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byflowに登録しようと、アマゾンでテバルディのカヴァレリアルスティカーナを探していた。
Cavalleria Rusticana(Mascagni)
ふーむ、プレミアついて8000円超えとな。確かに名盤とは思うが、シミオナートとデルモナコが普通の価格(2000円くらい)で買えるから、これはちょっとないなぁとか思って、下のほうを見たら、おれが持っているのと同じジャケットの絵が出ていて、何気なくクリックしたらさあ大変。
MP3ダウンロードだと全曲で150円だ。それは確かに録音は古い(だってテバルディが歌っているくらいだから)。でも、プレミア価格をつけたやつはバカではなく、確かに人によっては8000円でも買いたくなる名盤なのだ。
でも、MP3ダウンロードだと150円。
おれは持ってるから買わないけど、その歴史的価値とか芸術的価値とか無関係に新しい/旧い/権利が甘い/辛いとかいったことで価格が決まっているのだな。あー、つまりブックオフだ。夏目漱石の草枕の初版本だってちょっとシミがついていれば引き取ってくれないブックオフだ。
こういのはこういのでおもしろいので、ちょっと自分が持って無くて、しかし機会さえあれば買おうと思っていたやつが無いかどうかちょっと調べてみた。
すると出てきた。
ワーグナー:トリスタンとイゾルデ 全曲(フルトヴェングラー(ヴィルヘルム))
フルトヴェングラーがEMIの当時としては最高の録音技術を使って1952年に制作した名盤がある。イゾルデはフラグスタート(ja.Wikipediaによるとノルウエーの100クローネ紙幣に肖像が印刷されているらしい。それは知らなかったが、もちろんオペラ聴きであれば知らないことはない名歌手)だ。何度も繰り返し再発されて、しかし価格は上げ止まり、つまりその芸術的価値というやつはまったく目減りしていない作品だ。
が、MP3ダウンロードでは違う。
Wagner: Tristan Und Isolde(ヴァリアス・アーティスト)
(追記:Omiさんに教えてもらったまとめリンクに変更)
1幕あたり2分割で、1分割150円なので合計900円。まさに一山いくらの感覚でおもしろい。
追記:若い頃は買えなかった(可処分所得に限界もあれば、LPからCDになっても置き場所に限りがある)し、旧作は再発されるかどうかもわからないのでいろいろと買おうかどうかとか迷ってあきらめたりもしたものだったが、録音者の権利が消えて無くなる頃に、音声のデジタル化とダウンロード販売のような技術によって手軽に入手できるようになった、ってことは本当に良いことだな。
追記:その後、いろいろ見た結果、1トラック150円という仕組みで、昔のLPの復刻だと当時は細かくトラックを分けていなかったのでそのまま150円になるようだと気付いた。どんぶり勘定も良いとこでますますおもしろい。
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