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www.artonx.orgに利用していたマシンがうなり声を上げてダウンしてしまったので、新しいマシンを導入したわけだが、さて、どのLinuxを入れようかと迷う。
今まではUbuntuを使っていたのだが、少なくとも、クリック1発でシェルが起動できないような画面がデフォルトのOSは、Windowsだけで十分だ(と思ったらOSXもアプリケーション-ユーティリティで3回だった)。(デフォルトがどうなっているかは、その設計思想の反映だと信じているので、AしてBしてCすればできるようになる、というようなことであれば相手にならない)
で、最近仕事で使っているしCentOSにしようかと思う反面、Ubuntuを使っていたことからわかるように、デスクトップOSとしても利用するのであまりサーバーっぽいのもちょっと考えてしまう。というところで、どうもMintというのが最近っぽいかなぁとかぐちゅぐちゅしていたら、sora_hからGentooを使えという声がかかった。
まったく考えてもいなかったので、逆に、試してみるかと(まず全然どんなものか知らなかったし)http://www.gentoo.org/へ行ってみると、なんかなんでもソースから入れるのが基本のようでちょっとひいた。というのは、Rubygemという基本なんでもソースをとってきて実機でコンパイルさせようとするあまりうまくないシステムがあって、なかなかうんざりさせられているからだ。というか、ソースからやるんならmakeのほうが良いと思うわけだが、依存関係の解消が必要だからだな。しかし、依存関係の嵐になって、それを解消するための仕組みが必要になるって、なんか本末転倒で少しもDRYじゃないように思う(すでにあるライブラリを使いまわすという考え方が)。そんなに既存の何かを利用したいのなら、そしてそれがOSSなら、ソースツリーを丸ごとtarballに入れておけば依存関係もへったくれもないと思うのだが、まだディスクやメモリをけちって共用ライブラリを使うという発想が残っているのかなぁ。
でも、まあ使ってみなければわからないな、とインストールをしてみたら、それ自体は時間はかかるが、それほど厄介なことはない。
ひとえに、Gentoo Linux x86 ハンドブックがうまくできているからだ。(うまくできているが、本当の初心者=書いてあることを吟味できない人が読みながら打ち込むことを想定すると、数か所、修正したほうが良いのがあった。make.fsとpartedの指定があってないところ(見ればわかるが、やりながら覚えようとしていると仮定すると書いてあることが違うってのはきついかも知れない)とか、初期値が違うところとか)
で、入れていじくっているうちに、これならちょっと今となっては古ぼけたのでお蔵入りさせているAMDマシン(とは言えAthlon64 X2なのでそうひどいわけではない)に入れたほうがお得なんじゃないかという気がしてきたのが運の尽き。
できあいのカーネルではなく、がちがちにカーネルの設定を変えて(つまり、不要なドライバーなどは全部削除。未だにSMCやらTulipやらがチェックされているのでちょっとくらくらした)やり始めたのだが、はまりにはまる。nvidiaのnForceをチップセットに使っているのをつい忘れて、nvidiaにチェックしないで作ってgrubがブートできずに死ぬところから始まって(/var/log/messagesに書いてさえないというか書けないからしょうがないか、スクロールして流れ過ぎているので、単にkernel panicになったということしかわからないので、原因を究明するのに時間をとられた)、make.confにmarch=k8とすべきところを、勘違いしてk9と書いてしまってsyslog-ngのmakeに失敗とかまで実にさまざま。
で、本格的に使おうとapacheを入れようとすると、なんかコンパイルに失敗する。しょうがないので、emacsを入れようとしても失敗する。
良くみてみると、openldapのmakeに失敗している。で、ログを見ると、aclocal 1.11というのが、automake wrapperがaclocal 1.9を使うと言っているが存在しないのでエラーだというようなログになっている。
で、検索するとm4が悪い説とか(1.11と2ケタになったのに対応できないということかなぁ)あって、でも良くわからない。結局、面倒になって1.9という1.11へのシンボリックリンクを作ってごまかすことにして、とりあえずしのげることがわかったので、まあいいか。というか、autoconfも1.11なんだから、1.11同士でうまくいかないわけがないはずだ。
というような感じでインストール作業が続くので、全然、はかどらない。
今となってはそういったことはうんざりで時間がむだっぽい気がするのだが、それはおれが20年近く前にSlackwareとかで似たようなことをやってたからだ(最初にRedhat 確か4.2だと思うが、/usr/src/linuxにcdする必要がなくてちょっともの足りないようなえらく楽になったなと感心したような)。
というわけで、高校生-大学生が春休みにコンピュータの基礎力をつけるというような課題としては、Gentooのインストールというのはなかなか良いと思った。とりあえず、ハンドブックを読みながら作業していけば、要所要所で、パーティションを切るよ。細かい情報をスキップするならこのリンク。さてパーティションとは……みたいな書き方をしているから、スキップせずに眺めていくだけでも、結構、インフラ回りについての基礎知識がつきそうだ。で、それほどすんなりとインストールできないっぽいので、エラーになったら調べて解消して先へ進むとかやる必要があれば、一番重要なこと(つまりエラーになったら調べて先へ進むことが一番重要なわけだし)も学べる。後、OJTの一貫でそこそこ時間を使って新人にマシンセットアップさせるとかにも良い感じかも知れない。
その反面、aptitude emacs23とかやるのと比べて10倍以上時間がかかるから(依存関係をすべてmakeするわけで)、28越えたら他のディストロ使うほうがいいんじゃないかな。
(で、結局、artonx.orgのSubversionどころかApacheどころか、まだEmacsがmakeされている途中だったりするのだった)
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> クリック1発でシェルが起動できないような画面がデフォルトのOSは、Windowsだけで十分だ<br>Windowsキー + R, c, m, d, Enter で起動できるので、0クリックでできます。<br>Mac で 0 クリックで起動する方法を知らない…。
そりゃ、ちょっとインチキな0クリック……だけど、確かにそうやりますねぇ。
私は、~/binの下にターミナルを起動するスクリプトをtという名前で入れといて、Alt+F2 t Enterしてます。これも0クリック...
>naruseさん<br>Mac OS Xでランチャーという意味ではSpotlightやQuicksilver、Google Quick Search Boxなどでしょうか。マウスを使わなければ良いのであればこれらもOKでしょうか…
SpotlightつかえばCtrl+Space,t,e,r,m,Enterでいけますね。<br>FinderでCmd+Shift+Uでユーティリティフォルダを開けるので、そこからダブルクリックだけでも大丈夫です。