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テレビは赤字を垂れ流しているけど、撤退もできない状況らしい。というよりも、液晶パネルが、ということだと思うけど。
にぎやかな未来は筒井康隆のショートショートだけど、世の中すべてが広告であふれている近未来を描いていた。もっと具体性があった似たような作品を星新一が書いていて、そこではあらゆる平面で動画が動くことになっていた。道を通りすがれば車の壁面(これ、トレーラーで実現しているけど)、ビルの壁面、服、顔、すべてだ。
これだよ。
赤字垂れ流しになるのは、生産が需要をはるかに上回っているからだ。ならば、需要を作ればよい。
大は鹿島建設から小は町の工務店まで、あらゆるところが、外壁材として、それなりに耐久性がある液晶を使うのが世の標準になれば、確実に需要のほうが大きくなる。小さな戸建てだって、4000枚くらいのパネルが最低でも必要となる道理だ。
で、そこをアフィリエイトする。
インターネットが現実にやってくるのだ。ほら、ホームページはおれの庭だ、のリアルワールド版で、すべての家がバナー公告で埋め尽くされる。
選挙の前になると、候補者に雇われたアルバイトがポスターを持って各戸を「はらせてください」と回るのではなく、SDカード(あるいは、受信装置かもしれないし、単なるログインアカウントの作成かもしれないけど)を持って回って、お宅の通りに面した玄関脇に流してください、とか頼みに回る。
すると、一戸建てを持つ人間は、持たない人間よりも、アフィリエイト収入の分だけ、確実に所得が伸びることになる。
これはたいへんだ、と、賃貸万能論が危機に瀕して、みな、持ち家めざして金を貯めたり、借りたり。
すべては丸く収まるのであった。
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賃貸もレンタルホームページみたいに広告有りだと無料/格安になって、<br>借りやすくなるといいですね。
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