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ここに、東京の観測史上の気温の高いほうからの10傑と低い方からの10傑がある。
観測史上1~10位の値(7月としての値)(月平均の10傑を比較するが、日最低気温の高いほうから(ぶれがあり過ぎるはずなので余り経年的な意味はなさそうにもかかわらず)も興味深い)
気象庁の出している値なので、風通しが良い百葉箱の中の値だということを考えれば、実際に人が生活空間で体感する温度はこれよりもはるかに高い値となることが推測できる。
この結果を自明のものとして(なぜなら、東京人はその人間が生活した時間だけ、上記の温度を体感してきているのだ)、『徒歩圏とは』を読み、
わが多摩市では、今年度からすべての小・中学校に冷暖房設備を設置した。「熱中症」で保健室に駆け込む生徒が多くなっているためだそうだが、そんな対症療法でなく、どうしてそのような子どもが増えたのか根本的な原因に手をつけるべきだ。
という末尾の文章を読むと、「愚か」という1語しか出てこない。もしかしたら、「わが多摩市」とか書いているが、経年変化を体感できるほど地域に根差した生活をしていないのかも知れない。であれば、大きなお世話ということだ。
そのような子供が増えたのではない。温度が上がったのだ。
根本的な原因に手を付ける? もちろん、温度を下げれば良い。どうやって? 中期的には冷暖房設備の設置でしょ。
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