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日本のアマゾンのトップページ見て、あれ? と思った。
で、海外アマゾンのトップページ見て、やはりにやにや感とそこはかとない淋しさとか感じた。
まずイギリス。
Kindle: The Perfect Gift
バレンタインの贈り物に最適だよ! (2行目のバレンタインの部分は引用からは省略。以降同じく1行目のみ引用。
スペイン。
Kindle: elregalo perfecto
バンレンタインの贈り物に最適だよ!
カナダ。
Now available on Amazon.ca
カナダでも発売だ!
(もっとも、でっかくバレンタインデーのギフトにぴったり(ideasの訳は違うかも)とか書いてあるけど)っていうか、カナダではこれまで売ってなかったのか?
ブラジル。
Compre eBooks na Loja Kindle
Kindlenで電子書籍を揃えよう(嘘かも)
この国は本の画で、ハードウェアの画はなし。という強烈なコンテンツマター。
イタリア
Kindle: il regalo perfetto
EUは同じコンセプトなのかなぁとイヤになって来た。
ドイツ
Kindle Das perfekte Geschenk
フランス
Kindle: le cadeau ideal
理想の贈り物、それはKindle。
もしかしたらperfect(pefekte, perfetto, perfecto)は理想の意味を含むのかなぁ? でも、perfectionって言葉はあるから、フランスだけはちょっと思索的かも。
と、ここまで見ると、EUではバレンタインギフトというのがとても重要だということと、ブラジルではハードではなくソフト(書籍)が売りだということがおもしろい。また、EUはコンセプトは同じだが、フランスだけ言葉が微妙に違う(まさか、他の国はperfectに理想が含意されているってこたないだろうから、どちらかというとフランス語のidealには理想的=完璧という含意があるから、形容詞の適用に関する語感の差かもしれない)。(追記:かずひこさんのツッコミがおもしろい!フランス人いいなぁ)
中国。
Kindle無し。
本国アメリカ。
A big deal for a larger screen
でっかな画面は良いことだ!
バレンタインはやらないのかな?(いや、チョコで一本化されているんだろう(追記:これは僕が無知でした。shiroさんのツッコミ参照))
そして日本。
iPad miniよりも32%高解像度のHDスクリーン
出ました、スペック!
ここだけ取り上げると、アメリカ人は数値データで具体的に示すが日本人は感覚的な言い方で云々みたいな物言いは、まったくの言いがかりか、少なくとも狭い範囲だけの観察結果だな。
ここまでをまとめると、
・EUではバレンタインギフトはチョコとは限らない。
・EUではバレンタインギフトが大きな商機。
・EUでは画面がでかいとか関係ない。
・ブラジルはコンテンツ最重要。ハードウェアどうでも良い(既に完全に普及したという可能性はある?)
・アメリカはiPad miniを意識して画面のでかさ(ただしHDによる論理的なでかさ)を強調しているが、しかし直接名指しはしない(日本と違ってアメリカは比較広告がどうたらというのも、まったくの言いがかりかまたは狭い範囲だけの観察結果のようだ、少なくともここに例外がある。か、またはiPad miniは眼中になく、iPhoneをターゲットにしているのかも。ならばlargeはHDによる仮想的な広さではなく、物理的な広さで正しいことになる。さらに考えてみると、Kindleオリジナルの買い替え需要を喚起しているだけかも知れないなぁ。アメリカは難しい(追記:世界で最初にタブレットが普及した国だという点を考慮する必要がありますね。jmukさんのツッコミ参照))
・中国は別枠。
とりあえず、EUに真似てバレンタインデーという商機をお菓子屋とコンビニから奪取することを目指すといいだろうな。マガジンハウスとタイアップしてEUではバレンタインデーは大人なギフトとか。
と書いてからリロードしたら、日本が
Kindle ドラマ化作品もベストセラーも
に変化した。ブラジルっぽい。(が、ここでドラマ化作品とテレビ視聴者前提の広告文となるところが興味深い)
他の国も変わるかなと何度かリロードしたが変わらなかった。でもたまたま10回くらいでは変わらないだけで、上で書いたのは大嘘の可能性もなくはない。(日本は数回リロードすると変わる。もしかすると、クッキーによって反応を変えている可能性もなくはないけど、.frと.comは比較的良く利用しているからちょっと考えにくいところではある。
B00962OKJU
(Kinlde Fire HDは、「この商品はECSを通してアクセスすることはできません」というエラーになるのでHDじゃないほうをリンクしてみる)
世界で最も売れている7インチタブレット(そりゃ先行したからだと思うけど)の後継機種(というのが後ろにつくんだけど、日本のアマゾンが利用している広告代理店は何かおかしい気がする)kindle fire HD。
ジェズイットを見習え |
アメリカでもバレンタインはカードとかギフトで、チョコレートが特別扱いってことはないです。送ってもいいですけど。まあでもアメリカ人の買い物好きには「安くてでかい!」は強い訴求要因かも。
いま見たら.comは A deal you'll love. A tablet they'll adore. となってました。何回かリロードしたところでは、 A big deal for a larger screenと2パターンの切り替えみたいです。<br>theyとかlargerというのは、タブレットはある程度普及している前提で、周囲よりも……というニュアンスなのかなと思いました。
そういえば、先日一日限定で素のKindleが59€で売っていました。<br>それはそれとして、"cadeau parfait"という表現は見たり聞いたことがないなぁと思ってgoogleのヒット件数で比較すると、<br>"cadeau ideal" 約 2,130,000 件<br>"cadeau parfait" 約 468,000 件<br>でした。今度、近くのフランス人に何故 "cadeau parfait" と言わないのか聞いておきます。
同僚に聞いてみました。<br>>> "cadeau parfait"とは言わないね。parfaitだと「すべての人にとって最高」みたいな意味になって、idealだと「あなたのために最高」になる。<br>確かに、贈り物というのは本来後者の性質であるべきで、じゃあ、なぜ英語ではperfectなのか?が疑問になるのだけれど。
shiroさん、なんと、バレンタインのチョコは違うんですか。漠然とクリスマス(確かメイシーズのはず)と同じでアメリカ発祥のマーケティングだと思ってました。「でかい」はそういえば車がまさにそうだと聞きますね。<br>jumukさん。あーそれ(普及したのででかさが訴求点)は気づきませんでした。なるほど。もう1つのコピーは(単にdealの訳に自信ないけど)「これはイイ買い物。回りのみんながうらやましがるぞー」ですかね。<br>かずひこさん、どうもありがとうございます。なるほど、みんなと私の区別なのですか(そこを区別するのがフランスっぽいのかな)。勉強になりました。(他の言語のeに引っ張られてperfectionとか書いていたけど、parfaitですね。パフェの語源の)