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ザ・ネクスト・デイ デラックス・エディション(完全生産限定盤)(デヴィッド・ボウイ)
まあ、買ってしまうことになるけど、ジャケットのセンスは最悪だよな(鋤田氏に金払いたくないとかそういう話だとまでは思わないけど、スティーブレイボーンへの金払いが悪くてツアーから逃げられたというような話を思い出したりもしないでもない)。
それにしても、『スパコンで力任せに数独の難しい問題を作る』の追記には含蓄がある。
ただ、せっかくの含蓄あるお言葉なのに、エントリーの末尾ではなく最初に置いてあるので、ちょっとがっかり感もある。
二流小説家はとてもおもしろいメタ小説なのだが、読んでいて、どうも既視感にとらわれてしょうがなかった。
題名から想起されるイメージはバラードなのだが、まったく違う。
(どうでも良いがこのての小栗虫太郎リスペクトな名前はなんなんだろう? いろいろなバリエーションを見かけるが実は同一人物なのかなぁ)
既視感があるのは、人体をばらばらに分解して再構成してオーナメントを構築するところの描写方法にある。レクター博士ではないし、もしかするとステロタイプなだけなのかも知れないけど、おれは粘液と血液がしたたるような気持ち悪いのは嫌いだから積極的にはそういう作品って読まないだけに不思議だ(つまり記憶にない)。
が、唐突に読んでいるさなかに頭の中でBGMが鳴り響いた。2人目の犠牲者がベッドの上に飾ってあるところかな? (ちょっと記憶はあいまいだ)
退屈なディストーションサウンドで、それに比べればルーリードのメタルマシーンミュージックのほうが一億倍魅力的だ。スロッピングリッスルかなぁ? でもそれにしては機材がリッチな音なのが不思議だ。
で、メロディーラインがほとんどないので特定するための手がかりがなくて、どうにも気持ちが悪かったのだが、何度か頭の中で再生しているうちにボーカルパート(というか語りだが)が入ってきて、ちょっとしゃがれた声でボウイの最もおれの好みではないアウトサイドだと気づいた。
確かに、アウトサイドの中には、美術館の入り口に死体を分解して再構成した美術品を展示するというような詩があった。
趣味の悪い作品だったうえに、音楽もつまらないから、まったく忘れていたのだった。
が、記憶の引き出しというのはおもしろいなぁと思った。
というのを、ネクストデイを見て思い出した。
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