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日々の破片

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2013-04-20

_ フランチャイザー信長

世が乱れているのは、諸国を治める諸侯の意思決定に一貫したビジョンがないからであるな、と気づいた。

頼朝や尊氏の幕府の間違いは、地場の実力者かどうかだけを判断基準にフランチャイズしたことだ。そのためすぐにフランチャイジー同士で食い合いを始める。それでは戦乱が収まるわけがない。

そうではなく、最高経営者とビジョンを共有できるものにテリトリーを与えれば良いのではないか(歴史的制約から中央集権には考えが至っていない封建魂が残念なところ)?

というわけで、北陸店の店長には柴田、関東店の店長には滝川と、本部から店長を送り込むようにした(中央集権であれば、本社社員のままで良いのだが、封建制度なので、この時点で離職、独立させることになる)。

しかしこれは変だなとさすがに気付く。元々社員なのだし、経営破綻を考慮する必要はない(テリトリー内の独占)のだから、独立起業させる意味がない。

そこで、フランチャイズではなく、直営店とすることにした。つまり、中央集権に目覚めた。

とはいえ、歴史的感覚に鈍感なオウナー指向が強い部下だと抵抗あるかもなぁとも思う。一国一城の主という世迷い言大好き人間達だ。

そこで、1番教養がある光秀をフランチャイジーから本社へ呼び戻し、直営店の経営を任せることにした。あれは経営がわかってる。

なぜだ〜、なぜ俺の店を取り上げるのだ〜、と叫ぶ光秀。実は歴史感覚は鈍かった。かくなる上は株主総会で社長に退陣を迫ろうぞと本能寺へ向かうのであった。

というのが司馬史観。

国盗り物語(四) (新潮文庫)(遼太郎, 司馬)


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