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具体的な数は2桁の前半(この日記のPVはしょぼいのよ)だけど、これまでここで紹介した本で群を抜いてアフィリエイトの結果が良かった(受け取りはギフト券にしているのだけど、ありがたく頂戴しています)のは、テスト駆動JavaScriptとモダンC言語プログラミングの2冊だ。
テスト駆動JavaScript(Christian Johansen)
モダンC言語プログラミング 統合開発環境、デザインパターン、エクストリーム・プログラミング、テスト駆動開発、リファクタリング、継続的インテグレーションの活用(花井志生)
どちらも良書なので、こちらも気を張って記述しているから相乗効果もあるだろうけど(より良いコンテンツがぶくまを集めるとか)、そうはいっても、僕には実に興味深い結果だ。(メディア的にはアスキーの本を取り上げる日記やブログがそれほど多くは無いからというのもあると思う。Team Geekも相当な注目度をもらったが、アフィリエイト的には大したことはない)
興味深いのは、どちらの言語も、現在としてはしょぼいことにある。そして、どちらの本も、そのしょぼさを克服するための手法について記述したものだということだ。
JavaScriptのしょぼさは、言うまでもない。型チェックが実行時にしかないことは大した問題ではなく、変数名の記述ミスに甘いことだ。Rubyのように未定義の変数で怒ったりしないし、そもそもスコープをvarで明示する必要がある点が最も問題だと思う。
Cのしょぼさは、強みでもあるが、メモリ管理の放任主義と、歴史的事情によるテキストエディタ派の強さ(EmacsやVimプロパーは良いのだよ。プロパーは経験によってそこにいるのだから。そうではなく今、この言語で開発を始める人たちのことだ)に代表される1970年代のプログラマワークベンチの呪縛にある。
つまり、僕は、自分のアフィリエイトで、破壊的イノベーションを目の当たりにしたのだった。
イノベーションへの解 Harvard business school press(Clayton M. Christensen)
解の中でクリステンセン(とアル)は次のように書く。
顧客が製品を購入する状況を構成するのは、顧客が片づけなくてはならない用事の機能的、感情的、社会的な側面である。
破壊的イノベーションとは、顧客の片づけ願望を突くことで、これまで市場に参加していなかった顧客を市場に参加させるか(機能は劣るがコストが圧倒的に低い製品による)、または既存の製品では解決しない片付け願望を異なるマーケティング的な切り口から再定義することで圧倒的な支配力を持つ持続的イノベーションからの乗り換えを促す。
もちろん、技術書なので、前者ということはあまり無いので、後者ということになる。フラナガンやK&Rを持続的イノベーションと、ここでは見なしているのだ(もちろん技術書をイノベーションに当てはめるのは無理筋なので、ここでは厳密なことを書いているのではない。だけど、わかる人にはいわんとしていることはわかるはずだ)。
一言でいえば、アスキーの鈴木さんは実に良い仕事をしているということなのだ(もちろん著者の花井さんやヨハンセンさんもだけど)。ありがたいことです。
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