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まず前提として、現行のシステム開発における上流/下流分断は維持されるものとする。
その場合、現行の問題点は上流側の実装技術の制約や得意不得意といった技術的知識の欠如による誤ったグランドデザイン(アーキテクチャ)に集約される(か、それが重篤な問題の一部となる)。
Actorシステムにおいて、ソフトウェアの構成単位は容易に人間(職能)とみなせる(というよりも、みなすべきである)。
しかもそれがソフトウェアだということから、マズロー未満の経営工学的観点で、全体の組織を設計することが可能となると考えられる。ある職能の構成単位は、確実にその職能のみを行うと考えられる。
また、それがソフトウェアであることから、テイラー時代のライン生産方式の設計で良いことになる。(セル生産方式を単純に導入すると、構成単位がフルスタックとなり、そもそもソフトウェアのモジュールとしては意味をなさなくなる)
障害予測は、まさにライン生産方式での障害予測に準ずるものとなり、実装前に予測可能となる。
もし、そのように前提できるのであれば、ソフトウェアの上流設計は経営的視点における組織論アプローチに最適化されたものとなる。
これは現行のシステム開発における上流/下流の区分を維持するには、良いものである。上流は、ソフトウェア開発の実プロジェクトの設計(人員配置、スケジューリングなどなど)と、ソフトウェア設計の両方について、同一の知識/経験を適用できるからである。
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