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C#のレシピ集を翔泳社から上梓しました。
SEshopのページ。サンプルのダウンロードはここから(翔泳社サイトでメールアドレスの登録が必要)。まだ無いけど正誤表も掲載されるはず(残念ながらすでにいくつかタイポを見つけてしまった)。
全体で319レシピ、520ページ強のピンクな本です(Kindle版も同時)。
それぞれのレシピ(だいたい1ページに収まる程度のリスト付き)を大きく20項目に分類してそれなりの順序、でも順不同に並べたものです(通読すると、さんざんそれまでのリストに使っているプロパティを取り上げたレシピが出てきたりするところがあって、多分世界で一番通読しているおれが?となったりするのがArray.Lengthだ)。
1章:アプリケーションの基本とコンパイル
コンパイラとかEXEとASPXのひな型とか。
2章:ネームスペースとアセンブリ
アセンブリからの情報取り出しとかネームスペースの書式とか。
3章:数値と日付
出るわ出るわで、異様に多いが、Formatの書式のレシピは自分でも便利。
checkedも入れてある(thanks @matarillo)
4章:ステートメントと特殊な演算子
このあたりは文法の説明です
5章:文字列
数値と同じでたくさんあるのはしょうがないな。
6章:配列
これもそれなりにある。
7章:コレクション
これも多いけど、主要コレクションを網羅しているので便利かも。
8章:クラス
半分以上は文法。
9章:ラムダ式
適用個所。
10章:構造体
能書き。
11章:ファイルの制御
FileとFileInfo。地味に便利な気がする。
12章:ディレクトリやドライブの制御
DirectoryとDirectoryInfoとDriveInfo。
13章:データベースの操作
System.Data.Common中心。DataContextも1つ。(これはおれの思想信条からSQL操作は生SQL最高というのがあってだな(SQLが最高という意味ではない)。でもなぜか過去の類書だとここにおれには奇異に感じる断絶があって悩ましかった。でもレシピ選定アドバイザリボードに聞いても時代が違うしいいんじゃないかという賛同をもらったのでこうなっている)
14章:LINQ
Skipが入りきらなかったけど、それ以外は全カテゴリあり。
15章:ネットワークと通信
おれにとっては1番楽しかった章(2番目はLINQだ)。
一応、UDP以外は網羅。WebSocketも入れた(thanks @atsushieno)。各エンコード、ハッシュ、暗号/復号もここ。
16章:プロセスとスレッド
プロセスは使い方(便利極まりないのでパイプは入れた)。スレッドは作り方。
17章:例外処理
文法と再スローの罠とか。それにしてもcatchってパターンマッチングですな。
18章:メタプログラミング
CodeDomまでは含めたけど(ここまではふつうの利用方法と思う)、ASTは無し(レシピ選定アドバイザリーボードの面々はなぜか皆、ASTと言ってくるが、それレシピ集の対象じゃないだろ)
19章:プログラム開発支援
微妙に1章とかぶりそうだが、System.Diagnosticsが中心。exe.configの設定でTRACEやDEBUGを外だし出力する方法とか含む。
20章:Windows環境
レジストリ、管理者権限、COM(フルダイナミックのExcelテンプレとか)。
内容は実際におれが使ったことがあるのがほとんどで(checkedは使ったことないのはその前にdecimalを使うからだが)、当然C#の仕様書とMSDNとStack Overflowを眺めていれば見つかる内容ですが、オフラインでさくっと眺められる点が一番の利点と思います。あと、おれはおれの書き方がすごく好きなので、ある種のコーディングスタイルのサンプルでもある(と言い切れない点があって、編集方針が変わって同じ翔泳社の従来のレシピ集より活字のポイントが大きくなったので見やすくなったのは良いけれど、リストの横幅と縦幅(usingを含めると縦が長くなり、完全修飾名で書くと横が長くなりすぎる)のために、相当元のサンプルコードに手を入れることになって、これが編集担当、DTP担当、おれ本人にのしかかって来たのだった)。
C#でプログラミングしている方はぜひお買い上げをお願いします。
それとレシピ選定アドバイザリボードの諸兄と、編集の宮腰、山本両氏、DTP担当の方、どうもありがとうございました。
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素敵な書籍を作っていただき、とっても大変ありがとうございます!
ありがとうございます!