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野崎さんに教わってXTCのNonsuchを買って、何度かめのしかも本格的なXTCブームがやってきてしまった。
XTCはあまり好きではなかった。ずばりおもしろくもなんともないからで、頑張れナイジェルとライフはホップで始まるよとかは、MTV用のビデオが楽しいから嫌いじゃなかったわけだが、あまりのジャケットのポップさに惹かれてドラムス&ワイヤーを買えばその2曲以外はつまらないし、それでもブラックシーを買ってみれば、最初の30秒以外はまったくおもしろくないし、ママーを買ってみればひとつもおもしろくないし、アンディーパートリッジのソロを評判に釣られて買ってみると0.1秒たりともおもしろくない。
どうやら、おれはXTCは好きではないとやっと気づいて以後無視して数10年がたった。
ところが、やたらと評判が良いのでビートルズみたいなジャケットのオレンジとレモンとスカイラーク(かな?)をつい10年前くらいに買ってみて、くそ、やはりこれっぽっちもおもしろくない。
というわけで、やはり少しも好きではないというか、単純に退屈なのだ。
が、ブックスアーバーニングは素晴らしい。
まず歌詞がすばらしい。そこでまじめに繰り返して聞いているうちに聴き方を理解したらしい。ギターの音の作り方がおもしろいし、それによって曲の構成がおもしろい。おや、どうやら聴き方を間違っていたようだと気づいた。
なるほど、考えてみれば、ギターバンドってほとんど聞かないから聴き方がわかっていなかったようだ(エコー&ザバニーメンとかビルネルソンとかギターバンドの曲を聞いていないわけではないが、むしろボーカルとかむしろコンセプトとかで聞いていてギターそのものを聞いていたわけではなかったようだ)。
というわけで、ブックスアーバニングは素晴らしい。
(BBC)
で、聞いているうちに脳裏に浮かぶ映像があるわけだが、その映像は映像由来ではなく、文章に由来していて、それはなんだったかずーっと考えていて、思い出した。
本泥棒だ。
もし世界中から本が消えてすべてが電子化されたら、圧政者や独裁者はさぞかしつまらない思いをするだろう。彼らはもう本を燃やせないのだ。
ただ、本泥棒は2007年だから、アンディーパートリッジがBooks are burningを作ったころには存在していない。
フレーフレーピーターパンプキンヘッド、誰が彼のために祈るんだいのところの韻もすごく好き。
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