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日々の破片

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2018-04-22

_ 新国立劇場のアイーダ

3回目か4回目か忘れたけど、アイーダ。

今回は、

・序曲の繊細さに驚いた。こんな曲だったっけ? と新鮮な気分で聞きほれる。おそらくパオロカリニャーニの指揮が抜群なのだと思う。

・やたら小柄なアイーダだなと思っていたら歌い始めてびっくり。すばらしい声量なのに突き刺すようなきれいな響き。新国立劇場では多分なにも考えずに黒塗りのアイーダを使うからよくわからなかったが、幕間にプログラムをみたら、イムセギョンという韓国の歌手だった。それにしても、体と声は関係ないというのはわかっていても(19世紀には肥満が必要というようなお相撲さんのような考えがあったみたいだが、少なくともマリアカラス以来そういうのが間違いだというのはわかりきっている)それにしても素晴らしい。ラダメスが完全にかすんでしまった。

・アムネリスのエカテリーナセメンチュクも良い。

・アモナズロは上江隼人という人だが、これも良くて、どうもエチオピア人はいずれも素晴らしい。

・ランフィスは妻屋秀和だが、この人、うまいのだが、最後に低く終わらせるところがどうも苦しい感じがする(最近、そういう印象はなかったのだが、たまたま曲調が合っていただけなのかな)

・3幕の序曲も良い。

・というか、この曲、こんなに美しい曲だったか?

・川辺の音楽からのアイーダのアリアで、オテロの柳の子守歌にあまりに似ているような気がした。あまりベルディを聞いていて(ロッシーニと違って)お得意のフレーズ、お得意の楽想みたいなものを感じたことはなかったのだが(嘘だな。ズンチャチャチャッチャズンチャがある)、ここはオテロみたいだな。

・休憩が3回入ったが、この間隔は良いと思う。今回異様に混んでいた(完売だったそうだ)ので、トイレの数から休憩を3回入れる必要があったのかも。

とにかく、指揮とアイーダが素晴らしかったので大満足した。


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