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日々の破片

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2019-09-16

_ 挑戦する経営読了

@shase428 が読みながらツイートしているのがおもしろそうだったので、千本倖生の挑戦する経営をマーケットプレイスで買って読んだ。

第二電電を立ち上げるにあたって、京セラとかウシオとかだけから出資してもらうと後から旧勢力からの突き上げを食らう可能性があるから、三菱商事に出資してもらったのいうのが、それだ。

で、通信の歴史書かと思ってアマゾンで調べたら、起業家本人の経営書(のような題名)の本で(実際、ベンチャー起業家およびその予備軍に対する実録ケーススタディ本という気持ちで書いているように読める)、ちょっと興味持てないかもと思いながらも買ってみたら、想像を遥かに超えておもしろく、それなりには感動的ですらあった。

まあ、どう考えても、電電公社に修士卒で入った技術官僚候補が、日本の健全な通信技術の発展には電電公社を民営化するだけでは不足だからコンペティタを用意すべきで、そんなことができるのはおれさま(と金を持った経営のプロ、で、口説き落としたのか向こうが下心まんまんでどう口説かれるか賭に出たのかはわからんが稲盛)だけだとずんずん突き進むは、許可を求めるな謝罪せよとばかりにフルブライト奨学金の受給資格を先に取ってから留学ると言い出す人だから、軋轢はすごく多そうなのだが、文章の上では出てくる人がみな良い人ばかりなのはまるで淀川長治みたいだ。このくらいポジティブに書ける人というのはやはり只者ではないのだろうな。ただ大学時代に知り合った神父の話はそれほど掛値がなさそうだ。

2008年の本なのでイーモバイルを起業して、エリクソンをメインに当時やっと出てきたばかりのファーウェイを押さえ(ここでなぜファーウェイなのか、それはルータから始まった会社ということはIPネイティブで、電信ネイティブではない点だと書いているが、慧眼なのだろう)にアンテナ網を作るところで終わっている。それにしてもイー・アクセス最初の強敵孫正義のグループに入ることになることはこの時点では考えてもいなかったかも知れない。

読後爽快だから、すごい人なのは間違いない。

挑戦する経営―千本倖生の起業哲学(千本 倖生)


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