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日々の破片

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2019-12-01

_ ライオンキング

大井町で劇団四季のライオンキング。

開演直後10分間は入場禁止とか書いてあるので何事かと思ったら(もっとも、新国立劇場では開演したら一切入場禁止だから甘いといえば大甘ではある)、観客席の通路を花道として動物たちが集合してくるからだったのだが、脇を巨大な犀(逆側は象)が通り過ぎたのには驚いた。とにかく動物の衣装が素晴らしい。特に出ずっぱりの豹の後ろ脚の造りのうまさには感嘆する。

音楽も物語もほぼ映画のままだが、ヌーの大群のシーンの再現方法のうまさには感心した。ハイエナの首の再現もうまい。

シンバとナラの再会のシーンがどうもバランスとして短く思ったら、後で数年前にも観ている子供が、ファミリー用に表現を抑えて短縮したみたいだと言っていた。映画版を含めて、妙にエロティックなので人間が演じるとそれが強調されるので自主規制したようだ。なんだかなぁとは思うが、舞台として瑕疵というわけではない。逆にミーアキャットがヌーの大群のシーンの再現をしてシンバがびびるというのが映画にはない情景として付け加えられているが、ちょっと蛇足のようには思った。

というわけで子供がたくさん観に来ているのだが、観劇方法を躾けられているのかお行儀が良くて結構なことだが、目の前に陣取った二人組は遅れてのこのこ堂々とウォーキングトールで入って来るし、スマホをいじくりまわすし(本当にそういうやつが藁人形ではなく実在することにある意味感心した。ここまで人間は堕落できるものなのだ)、首を振りまわすしで、ひどいものだった。開演直後10分は逆にいなかったせいで良く舞台が見えて結構なことではあったけど。

大井町は遠いがなかなか楽しめた。

・阪急と東急でなにか百貨店進出のバーターでもあるのかな? と思わされる阪急百貨店の存在。


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