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子供とバルト9でアナと雪の女王2。子供は先に吹き替え版を観てからの合流で、いきなりオラフの歌が気に入る(聞き違いだったと後でわかるのだが)と思うとか言われたが良くわからないままにシアター3に入る。
で、オラフが大人になったらいろいろわかるっかなーとか歌うのは実に好きだが、はてそれほどか? と思いながら見ていたら、置き去りにされたクリストフが延々とえらく長い森の中で道に迷う歌を歌い出すのだが、これが実に秀逸。枝にぶら下がった松ぼっくりみたいなものをマイクに見立てたり、映像効果で(時期的にボヘミアンラプソディーのオペラパートを絶対に意識していそうな)コーラスが歌手の回りを囲む映像だの、クリストフとスヴェンの位置を入れ替える映像だの、途方に暮れていると木の陰からクリストフの影分身が2本しめじで出て来て3人で合流したり、安っぽい80年代初期のミュージックビデオスタイルになっている。これは楽しいな。
で、文明の力を見せつけてから騙し討ちとか、ネイティブアメリカンとアメリカ人か? (そういえば精霊うんちゃらとか実にネイティブアメリカンっぽい)と思わせて、最後、どちらかというと色黒側のアナ(いや、全然ネイティブアメリカンじゃないけど、そもそも母親も王国側から見て普通だし、あまり色でどうたら区別する気は一切ないのだろうけど)がアメリカ側、見るからに白人のエルザがネイティブアメリカン側に分かれて、予定調和の人種混交のハッピーエンドかいなと少しばかり鼻白む。
でも、音楽は抜群だし、エルザが手を上げて水を凍らせるのはかっこよいし、うまくできているは実にうまくできている。イディーナメンゼルってレントでも絶唱がうまいなと思ったが、相変わらず見事な声を聴かせてくれるし、楽しめた。海のシーンは良いな。立ち塞がる波の海を越えるディズニー映画といえばリープチープを少しだけ思い出したが、全然関係ない。
で、終わって子供と合流(予約が遅かったのでばらばらの席だった)したら、クリストフの歌のシーン好きだったでしょと言い出すので、なるほど確かにその通りだと思ったが、はてなぜだろう? そのタイプのビデオが家にあるからなのかな。
エンドロールの最後が迷う歌だという点が相当おもしろいのだが、それ以上に実写処理のアニメによるパロディを精密に実写で再現するのが最高に好き。
そういやイディーナメンゼルって出世作も魔女だったな。
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