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一昨日、冷麺を食べる夢をみたので冷麺が食べたくなった。
で、昨日は別の用があっていけなかったので、今日、行くことにした。が、家の近所の店は土曜日は営業時間短縮で昼は休んでいる。
しょうがないので、今まで行ったことない店へ行こうと、「冷麺 美味しい 駐車場」で検索したら、コサム冷麺専門店という新大久保の店がひっかかった。駐車場? と思うと、近隣にコインパーキングがあると書いてある。まあ、それでも良いかと考えて、場所を覚えようとグーグルマップを拡大すると、隣の道にイケメンストリートと書いてあって、なんだこりゃ? と思う。
30年くらい前にそのあたりをうろついたときは、南米(多分コロンビア)から来た街娼が立ち並んでいたが、時代が変わって男娼街になったのかな? いや、さすがにそれはないだろうから、ホストクラブが林立しているのかな? と思って妻に聞いてみると、今やあの辺は韓国街なんだから、韓流男子のアイドルショップとかが軒を連ねているんじゃないか? と言い出して、それももっともだと、いずれにしても現地で見てみることにする。
明治通りからだと職安通りの反対側になるから、小滝橋通り側から職安通りに入り、コンビニの角を曲がって……と思ったら一方通行で入れない。
次の通りが問題のイケメンストリートだが細いうえに人がいっぱいいては入れそうにもない。
脇にでっかなドンキホーテがあって、1500円で30分無料、30分400円、最大1700円とか書いてあるので、最悪、ここに停めるかとさらに進むと路側駐車帯があって、空いている! と思った瞬間、前の前の前の車が駐車態勢になって残念。結局、大久保通りをまわって、ドンキホーテに停める。
新大久保という立地の駐車場としてはなかなか広いが、良く見ると県外(というか都外)ナンバーの車ばかりが停まっている。
わざわざ、横浜とか多摩の田舎から新宿のドンキホーテに来るのか? と妻と話し合っていると、子供が、お前らが中華街に行くようなもんで、横浜の田舎から韓国街に来て、うちと同じように駐車場としてドンキホーテを使ってるんだろ常考、と正鵠を射る。
なるほど、先に駐車したやつも店に寄らずにイケメンストリートのほうへ向かう。
で、とりあえずまずは第一目的の冷麺を食うことにした。
最初に3皿お通しというか付け合わせが出てきた。カクテキと、大蒜の茎と、妙な赤いやつで、子供が妙な赤いやつを、竹輪みたいなやつだな、と言い当てる。確かにそうだった。
大蒜の茎は埃っぽい(という表現だと美味しくなさそうだが、普洱茶の香りのような感じ)不思議な味付けで初めて食べる味で美味しい。カクテキは普通にカクテキだった。
で、冷麺が出てくると、店の人が切るか? と聞くので良くわからないが、よろしく頼むと鋏で4つに切った。おもしろい。
・焼き肉屋でも自分で鋏で切るタイプの肉が出て来たりするが、食卓で鋏を使う文化なのかな。
これまた初見のやたらと細い麺で(店内のポスターを見る限り、ジャガイモの澱粉ベースの麺らしい)、夢に見た普通の冷麺とは違ったが、これはこれでおいしい。最初はビビン冷麺として赤いミソで食って、しばらく食ったら、薬缶で提供される肉スープで普通の冷麺みたいにして食べるという、ちょっとじゃじゃ麺みたいな食べ方が書いてあるので、その通りにしてみた。
付け合わせの豚を焼いたやつが、これまた普段見たことがない、不思議な玉ねぎベースっぽいタレで食べるのだが、これも良いものだった。
で、満腹したところで、イケメンストリートへ向かう。
えらく賑わっている。が、おれの予想とは違うのはもちろん(セクシャルな要素は微塵もない、明るく健康的な商店街だっていうか、えらい変わりようだな)、妻の予想とも違う(一時の竹下通りのように、タレントショップが軒を連ねているわけでもない)。
が、呼び込みしている店員や、お遣いっぽく歩いている店員とか、目につくどの店員もマスクをしていて(のは当然だった)黒っぽい服を着てすらっとしたスタイルで、マッシュにしていて、やたらとイケメンだ。
で、妻に、お前の読みは外れのようだけど、見たところ、店員がみんなイケメンだから、そういう意味なんじゃないか? と言うと、スマホで検索して、「それが当たり」と言う。
なんでも現地で見てみるものだ。
で、満足したので帰宅。
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