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連休中に家族でボードゲームでもやるかと、デビッド・ボウイ・モノポリーを買った。
普通のモノポリーは学生の頃買って、妻と暮らし始めた頃に友人たちと良くやったものだが、どこに行ったか全然わからん。
とはいえ、ボードウォークストリートに立派なホテルを建設しても誰も泊らずに破産とか、結局オレンジ色のあたりを購入するのがバランスから一番とかは覚えていなくもない。
で、ツィッターで誰かがツィットしていたのでボウイのやつを買ってみることにしたのだった。価格を見たら、直輸入するのと日本のアマゾンで買うので極端な差もないので普通にアマゾンJPから購入した。
で、とにかくボウイだということしかわからんわけだが、蓋を開けて納得しまくる。
駒は、アッシェズトゥアッシェズの三角帽子、アラジンセインの稲妻、ブラックタイ、ブラックスター、クラックドアクターの骸骨、トム少佐のヘルメットで、見ればすぐにわかるところが、おおなるほど、ボウイモノポリーですなぁと感心する。もっとも実際に駒を並べると、骸骨とヘルメットは見分けがつきにくいし、稲妻とブラックスターは区別しにくく、三角帽子は摘まみにくいとかいろいろあって、稲妻、タイ、ヘルメットで落ち着くことになった。まあタイにはDon't Let Me Down & DownがあるからOKとするか。
ボードは、無条件に支払う桝がステージングクルーやセッションミュージシャン(の雇用コスト)などになっているし、4か所がツアーになっていて(本物はなんだったかな?)これも悪くない。
というよりも、ボードはアルバム年代記になっているのだった。
最初の安い2マスが、スペースオディティと世界を売った男のマーキュリー時代、水色のお買い得がハンキードリー、ジギースターダスト、アラジンセイン。監獄を挟んで犬、ヤングアメリカン、ステーショントゥステーションで、ツアーを挟んでロウ、ヒーローズ、ロジャーでベルリン時代というよりもウィズイーノ、パークを超えてスケアリーモンスターズ、レッツダンス、トゥナイトでツアーを挟んでネヴァーレットミーダウン、ブラックタイ、1.アウトサイドの暗黒時代で、濃い緑がアースリング、アワーズ、リアリティの完全復活自由自在時代。で最後の超高級地帯がネクストデイとブラックスター。
暗黒時代の幕を開けるネヴァーレットミーダウンだが、レオスカラックスがタイムウィルクロールを使っていたりするし、おれにはプリンストリビュートみたいで好き(特にShining Starのかけ声やちょっと高めの声を出して歌っているところとか、おれにはプリンスを真似したとしか思えないのだが、これがすごく好きな曲)だったりするから、買えるなら買う。
大好きなピンクフロイド(は大嫌い)のシーエミリープレイが入っているピンナップスや、犬爆弾のヒーザンが抜かれているが、十二分に妥当で、当然だが、誰も泊らなくてもブラックスターを買いたいとか、何は無くてもロジャーは買うとかなぜジギーが目立たない場所なのか?とか楽しい。
全然ボウイのことを知らない子供も、親の蘊蓄を聞かされてうんざりしながらも、なるほどファンアイテムとしては抜群なんだな! とかわかったような口を利くが、実際、うまくできていて感心する。
ボーナスカード(2箇所)は、サウンドとビジョンでそりゃ引かなければならなくなれば、ブルーブルーエレクトリックブルーとか口ずさみたくもなるものだ。で、カードがいちいちヒット曲にかけた指示になっていたり作り込みが素晴らしい。
実に良いものだった。
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