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渋谷から地元に撤退(または凱旋)して幾星霜、今や幻の味となってしまったチリチリカレーを食べに行こうと、妻と作戦を練って休暇を取って戸田公園に向かったのであった。
中仙道が大渋滞していてうんざりしたが板橋本町を過ぎたところから空いて、河を超えたらあっという間に着いた。(板橋本町を過ぎると駅前はみずほの天下になっていたりいろいろ興味深かった)
戸田公園駅近くの1時間200円という信じ難い価格のコインパーキングに停めて店に向かった。
ら、なんと腰痛のため(渋谷時代にもあった)臨時休業という衝撃の結末。
しょうがないので駅下のサミットで肉と野菜を買って東京に帰った(というかランチタイムに営業しているのはロッテリアとマックと回転寿司だけのような。チリチリカレーは別格っぽい)。それにしてもいきなり左折して歩行者がいるとわかるとこちらが渡っている間、ずっとブインブイン空吹かしするバイク乗りとかが白昼堂々とド田舎臭さを吹かしまくるのには驚いた。
NHK BSで録画しておいた蜘蛛巣城を観た。
延々と霧のシーン、延々と森のシーン、延々と糸回し婆のシーン、延々と三木の家の白い馬のグルグル回りシーンと、とにかくダラダラダラダラ続く(ただし映画としては緊張が持続するのは流石)。
「女の股から生まれた男は俺を殺せない」が省略されていて魔女が1人となっている(あとフランス帰りの王子もいない、夫人はPTSDからの夢遊病ではなく死産の影響)とか枝葉は伐採しているがほとんどマクベスなのにはある意味感心した。ここまでマクベスとは。もっとも夫人が子供を身籠ったことにしたのは超説明的で何だそりゃ?とは思った。
とにかく最後の数分、裏切られて矢襖になるシーンだけで歴史に残る映画となった、という感じで、最後の5分くらい見れば映画史的には十分っぽい(おもしろかったは、とてもおもしろかった。セリフは5%くらいしか聴き取れなかったけど)。佐藤勝の音楽と合わせると延々と続く繰り返しは能のような映画を撮りたかったのかも知れないとは思ったが、その部分は実験としか評価し難い。
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