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ふと思い立って、ホワイトボード用マーカでiBookに絵を描いてみた(裏の致命的じゃない箇所にだけど)。3分後くらいにティッシュで軽く拭くだけできれいに落ちた。
MacBookの白だとどうなるかは知らんけど、もし同じような材質なら単にマーカを持ち歩けばいいんじゃなかろうか。でもリンゴの部分にはみ出したら悲しいとは思うけど。
で、仮にiBookと同様にMacBookの白もホワイトボード用マーカで書いたものを消せる材質なら、17インチ版は相当使い途がありそうに思うが、現行サイズだってそれほどせせこましいわけじゃない。リンゴの部分をどうするかは考えどころだけど(裏は裏でバッテリーの留め金とかのクリティカルセクションがあるし、いろいろ溝というか切断部があるので辛そうではある)。
2種類+2種類の理由がありそうだ。おれが考え付くとこでは。
1. 一種の符牒。モツレクとかフルベンとかヘビメとか、知らなきゃ話に加われない。おれは、こういうの嫌いだけど、割とポジティブ系。嫌いなのはなんとなく知ったかぶり臭さがぷんぷんするからだろう。ということは口に出す人次第の属人的な性質がありそうだ。というか俗人しか使わないような気も。
2. 軽く見ているということを示す。アベシンとか、(そのものずばりの差別系の呼称がいくつもここに入るけどさすがに明示する気にもならん。アメ公とかいう言い方もこのあたりだろうが死語みたいに思う)、シンちゃんとか、コンサルとか、サルタンとか、タンキヨとか。ただ必ずしもネガティブ系とは言えないのは、軽く見ている=見下すとは限らず、親愛感の表明という意味合いがある場合もあるからだ。これが嫌いなのはプライベートな場でのみ許されるとか、不快語であるとか、無神経な印象を受けるからだろう。
3. 舌が回らない。しーぷらぷらとか。1とも2とも思えないから、ここだろう。どうでもいいんだけど、多分、2と同じような印象を受けるようだ。
4. 面倒くさい。でも、ある言葉を面倒くさいから省略するってのは、結局は2と根底では通じているように受け取れる。あまり品が良いとは言えない。
というわけで、今日もfor (int i = 0; i < len; i++)とか書いてるわけだ。おれは、本当にindexだかiteratorだかやlengthに親しみの情を感じてるんだよな。別にfor (int index = 0; index < length; index++)と書くのが面倒なわけじゃないんだから、2に違いない。というか読みにくいな。ってことは
5. くどさを解消するため。というのもあるのかも知れない。でもくどいかどうかなんてのは感覚的な問題だから客観的に見れば3か4経由で2の仲間だろう。
6. 恥ずかしいから ってツンデレで実体は2だろ(というか賞味期限がきれたものを口にしても良いのは青木さんだけ)。
でだ、親愛感の表明色が濃いのは多くの場合、マーケティングによるところがある。ケータイとかマーケとか。コークと呼ぼうコカコーラとか(自分から押し付けてるのだな)。1.の符牒も元々はこのあたりが進化の袋小路に迷い込んだものだと考えることができそうだ。
内田春菊のマンガに、つきあってよいロッカーとだめなロッカーってのがあった。たしか、こんな感じ。
「ねぇねぇ、わたしの彼、ちょっとやばそうなんだ。別れるべきかな?」
「どうしてそう思うの?」
「だって、ヘビーメタルのことをヘビメっていうの」
「ああ、それは絶対だめよ。ちゃんと就職するロッカーはヘビメタって呼ぶものよ。ヘビメって呼ぶのは絶対に就職しないから」
ヘビメタは2で、ヘビメは1という分類であるな。どうも1は廃人用語ということなのかも知れない。しかし就職するかしないかという切り口は強烈だな。
で、ヘビーとかメタルとかの意味を知らないやつは、ヘビーメタルを合成語だとは思わないんだろう。しかもヘビーメタルと呼ぶのを面倒くさがるものぐさぶりは一人前にあったりする。そこでわけもわからずヘビーと略すわけだ。でもそれには、より一般的な意味がある。だから本来は通じるはずがない。何が重いんだ? いや長いもののことを言ってるのか? となるのは当然のことだ。ばかと言われてもしょうがないだろう。そりゃレコード屋の洋楽コーナーをうろついて店員にヘビーはどのへんに置いてある? と聞けばヘビメタコーナーに連れてってもらえるとは思うが、それは通じてるんじゃない。察してもらってるだけのことだ。でも、知らない者の集落ではそれが立派に通用することになる。名前をつけるものは神だ。かくして、誤った言葉が神託となり人々に信託される。それをたしなめるものは罰当たり扱いだ。素敵だ。やはり人間は素晴らしい。
わりと各語の頭の連結が多くないか? ポケベルとかパソコンとかモツレクとかモツナベとかナベツネ(これは先頭の語の下半分だから語呂の良さが優先されるようだ)とかツンデレとか。ヘビメタもそうか。なぜケーデンになんなかったんだ? やっぱり停電を想像させていやんな感じだからかな? (電車っぽいからかも)
昔―ラジオ(先頭語。おかげでRFIDをラジオとか言わなくて済む)、近代―テレビ(合成語の各語頭と思ったけどtelevisionで一語か? TVと書くけど)、現代―ビデオ(先頭語。テープかレコーダかどっちだ? おかげでヴィデオディスクのことをビデオとは略せないような気も)とかね。
速くて軽くて語数も豊富。しかし
【名】《コ》リナックス、リヌクス、ライナックス◆ボランティア(ヘルシンキ大学の Linus B. Torvalds 等)が開発推進した無料 OS。Redhat、Slackware、Debian、Yggdrasil などの名前でも配布。UNIX 系。
なんてのを見つけてしまうと、どこまで本気にしてよいのか不安にもなるな……(リヌクスというのが併記されているのは良いのだが、ボランティアですか、無料 OSですか、名前で配布ですか――間違いと言い切ることもできないのだが。無料なのは事実、そういう名前で配布されているのも事実、多くの人がそこから直接収入を得ずに参加しているんだから労力を寄付してるって意味じゃボランティアだけど。あとヘルンシキ大学ってのは古過ぎるような。元だな)
#でも、もともとLinusの綴りを知りたくて引いたのだから、目的は達成できたわけで、やっぱり役に立つ。
リボンが使いやすい(挿入とホーム)。ワークスペースがExcelやWordほど必要ないからとかかも知れない。
一方、IME2007は時々引っ掛かりやだんまりを覚えるようになって来たので許しがたくなりつつある。転々は相変わらずだし。先読み制御を殺すしかないのか? でもそれでもっと愚かな変換をするようになったらどうすりゃいいんだろう?
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6. 恥ずかしいので別のを当てた<br>私の学生時代は、「ヘビメタ」の消費期限が過ぎていたので「メタル」と呼んでいました。今は知らない。
確か、それは就職しないほうに分類されてたような……(その呼び方は省略したけど内田春菊のマンガには出てた)